税理士におすすめの転職エージェントを紹介!会計事務所の比較と転職の現状を解説!

 
 

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税理士が転職を考える際に、転職エージェントの利用を考える場合も多いでしょう。
近年は会計業界に特化した転職エージェントが増えており、転職エージェントを選ぶ幅が広がっています。

ビズリーチ 

キャリアアップを目指すハイクラス向け転職エージェント

 

BEET AGENTの写真

BEET AGENT

管理部門・バックオフィス系職種特化。レア求人も!

 

MS Agentの写真

MS Agent

管理部門・士業におすすめ。専門性のあるサポートあり!

 

ジャスネットキャリアの写真

ジャスネットキャリア

管理部門・士業に特化。非公開求人が多くサポートも充実!

 

ヒュープロの写真

HUPRO

管理部門・士業に特化!スピード転職に○

 

dodaエージェント 

業界最大級の求人数!スピーディーな転職におすすめ

目次

税理士向けの転職エージェント8選

税理士は専門性の高い職種なので、どの転職エージェントでも対応できるとは限りません。そこで、税理士の転職におすすめの転職エージェント8社を紹介します。

BEET AGENT

BEET AGENTは、管理部門・バックオフィス系職種に特化した転職エージェントです。管理部門転職を熟知しているプロフェッショナルが、上場企業の非公開求人やリーダーポジションなどレアな求人を紹介してくれます。年収600万以上の求人も多く、管理部門でのキャリアアップを目指す経験者におすすめです。
基本情報

運営会社 株式会社アシロ
求人数 記載無し
対応地域 記載無し
転職サイトのタイプ 管理部門・バックオフィス系職種特化型転職エージェント
公式サイト BEET AGENT

メリット・デメリット
法務部、経理部など管理部門から経営企画まで幅広く求人がある
アドバイザーが強み・志向性を考慮した求人を紹介してくれる
アドバイザーの評価が高い

未経験者の転職には対応していない
利用時のポイント・活用術
未経験者は他サイトを利用するとよい
アドバイザーにキャリア相談を積極的に行う

ビズリーチ

ビズリーチは、国内最大級のハイクラス求人に特化した転職サービスです。基本機能は無料で利用できますが、有料サービスに登録すると全てのスカウトに返信できるようになるため、企業との出会いを増やすことができます。1週間無料のお試し期間もあります。高年収を目指しているという方におすすめです。
基本情報

運営会社 株式会社ビズリーチ
求人数 記載無し
対応地域 東京、その他
転職サイトのタイプ ハイクラス向けスカウト型転職サイト
公式サイト ビズリーチ

メリット・デメリット
年収1,000万円以上のハイクラス求人が3分の1以上
導入企業数22,300社(累計)
一定の基準を満たした優秀なヘッドハンター
他の転職サービスでは無い求人にも巡り合える

手厚いサポートはほとんど無し
応募のハードル高め
利用時のポイント・活用術
サポートが手厚いパソナキャリアを併用する

MS Agent

MS Agentは、管理部門・士業におすすめの転職エージェントです。経理・財務・人事・法務などの管理部門、公認会計士・税理士などの会計業界、企業法務・弁護士・弁理士などの法律領域に高い専門性をもつキャリアアドバイザーがしっかりサポートしてくれます。非公開求人は90%ほどあり、MS Agentのみが扱っている求人が数多く存在します。
基本情報

運営会社 株式会社MS-Japan
求人数 8,397件
対応地域 東京、横浜、名古屋、大阪
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト MS Agent

メリット・デメリット
管理部門・士業特化型30年以上の実績とノウハウ
独占非公開求人あり
職種ごとに精通したアドバイザー

首都圏および大都市の求人が多め
部門・職業によって求人数に隔たりあり
未経験者歓迎の求人が少なめ
利用時のポイント・活用術
幅広く求人を紹介してもえるリクルートエージェントなどを併用する

マイナビ税理士

 

基本情報

マイナビ税理士は税理士や科目合格者に特化した転職エージェントです。業界専任のキャリアアドバイザーが、求人紹介から内定までを、一貫して支援してもらえます。

運営会社 株式会社マイナビ
求人数 非公開
対応地域 全国(東北・甲信越・北陸を除く)
転職サイトのタイプ 税理士特化型転職エージェント
公式サイト マイナビ税理士

メリット・デメリット

税理士転職に特化したアドバイザー
非公開求人多数
金融機関の非公開求人も多い
税理士のアシスタント求人も掲載されている
忙しい方は休日でも面談に対応してもらえる

アドバイザーの質にムラがあることも
求人は正社員のみ
メーカーや商社専属税理士の求人が少ない

利用時のポイント・活用術

非公開求人が多いので積極的に紹介してもらう

レックスアドバイザーズ

レックスアドバイザーズは、30~40代でキャリアアップを考えている方におすすめの転職サービスです。会計士・税理士・弁理士などの管理部門に特化しており、近年では海外進出を視野に入れた採用が増えてきています。20年以上サービスを展開しているので、信頼できる実績が多いのも特徴です。
基本情報

運営会社 株式会社レックスアドバイザーズ
求人数 2,800件
対応地域 全国
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト レックスアドバイザーズ

メリット・デメリット
管理職の求人が豊富
キャリアコンサルタントよるカウンセリング

スキル・経験がないと厳しい
利用時のポイント・活用術
未経験者でもまずはキャリアコンサルタントに相談してみるとよい

最速転職HUPRO

最速転職HUPROは、管理部門・士業に特化した転職サービスです。独自のアルゴリズムを使った自動マッチング機能を利用することで、短期間で自分が納得のいく転職活動を実現できるサービスを提供しています。現職で忙しく、転職活動に時間を多く割けないという方におすすめです。
基本情報

運営会社 株式会社ヒュープロ
求人数 9,548件
対応地域 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、福岡
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 最速転職HUPRO

メリット・デメリット
会計事務所・税理士法人の求人数が多い
対応がはやい
未経験者可の求人もあり

首都圏の求人が多く地方求人が少ない
利用時のポイント・活用術
幅広く求人を紹介してもえるリクルートエージェントなどを併用する

dodaエージェント

dodaエージェントは、業界最大級の求人数を誇る総合型転職エージェントです。こちらの非公開求人は、他のサイトには掲載されていないような好条件の求人であると言われています。業界や業種、エリア別などの動向に精通したキャリアアドバイザーが専任担当として求職者のサポートをしてくれます。dodaエージェントは転職応援コンテンツも充実しているので、情報収集するのにもおすすめです。
基本情報

運営会社 パーソルキャリア株式会社
求人数 223,419件(非公開求人を含む)
対応地域 東京、その他
転職サイトのタイプ 総合型転職エージェント
公式サイト dodaエージェント

メリット・デメリット
業界最大級の求人数
転職市場に精通した専門スタッフ
企業1社ごとに採用プロジェクト担当1人
応募書類や面接対策のサポート
転職フェアを多数開催

連絡が遅いことがある(登録からカウンセリングまで2週間程度かかることあり)
アプリが重い
登録後も非公開求人が全て見られるわけではない
3か月のサポート期限あり
利用時のポイント・活用術
サポート期間が無期限のマイナビエージェントを併用する

人材ドラフト

 

基本情報

人材ドラフトは経理・財務・税務会計分野に特化した求人・転職マッチングサイトです。専門サイトならではの、豊富な情報量が魅力で、専門サイトから選びたい方にお勧めです。

運営会社 株式会社人材ドラフト
求人数 2,512件(非公開を除く)
対応地域 全国(一部地域を除く)
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 人材ドラフト

メリット・デメリット

ドラフト指名がある
逆指名制度もある
面接後のフォローがある

求人数が少ないこと
エージェントとの相性が悪い可能性がある

利用時のポイント・活用術

求人数の多いdoda等を併用する

会計事務所に強い転職エージェント

会計事務所に強い転職エージェント上位3社を、以下にまとめました。

最速転職HUPRO

最速転職HUPROは、管理部門・士業に特化した転職サービスです。独自のアルゴリズムを使った自動マッチング機能を利用することで、短期間で自分が納得のいく転職活動を実現できるサービスを提供しています。現職で忙しく、転職活動に時間を多く割けないという方におすすめです。
基本情報

運営会社 株式会社ヒュープロ
求人数 9,548件
対応地域 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、福岡
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 最速転職HUPRO

メリット・デメリット
会計事務所・税理士法人の求人数が多い
対応がはやい
未経験者可の求人もあり

首都圏の求人が多く地方求人が少ない
利用時のポイント・活用術
幅広く求人を紹介してもえるリクルートエージェントなどを併用する

求人数8,397件

対応地域東京、横浜、名古屋、大阪転職サイトのタイプ管理部門・士業特化型転職エージェント公式サイトMS Agent

メリット・デメリット
管理部門・士業特化型30年以上の実績とノウハウ
独占非公開求人あり
職種ごとに精通したアドバイザー

首都圏および大都市の求人が多め
部門・職業によって求人数に隔たりあり
未経験者歓迎の求人が少なめ
利用時のポイント・活用術
幅広く求人を紹介してもえるリクルートエージェントなどを併用する

ジャスネットキャリア

ジャスネットキャリアは、非公開求人が圧倒的に多い管理部門・士業特化型転職エージェントです。有名企業開催のセミナーや書類作成に役立つ診断ツール、スキルアップのコツなどコンテンツが充実しています。職務履歴書や面接対策の無料サポートに定評があり、転職に慣れていない方にもおすすめです。
基本情報

運営会社 ジャスネットコミュニケ―ションズ株式会社
求人数 2,400件
非公開求人が全体の99%を占める
対応地域 北海道・関東・関西・東海・海外
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト ジャスネットキャリア

メリット・デメリット
他のエージェントにはない、優良企業の非公開求人が豊富
選考対策・サポートが充実している

キャリアアドバイザーとの相性が重要
担当者の対応が遅いことも
利用時のポイント・活用術
条件別の求人特集が充実している

有資格者別おすすめの転職エージェント

以下の資格ごとにオススメの会計事務所を紹介します。
・税理士
・公認会計士
・日商簿記2・3級

税理士 最速転職HUPRO
MS Agent
公認会計士 マイナビ会計士
最速転職HUPRO
日商簿記2・3級 最速転職HUPRO
MS Agent

目的別おすすめの転職エージェント

以下の目的別におすすめの転職エージェントを紹介します。
・未経験者
・在宅OK
・ワークライフバランス重視
・資格取得支援制度

未経験者に強い転職エージェント

未経験者に強い転職エージェントは以下のようになります。

最速転職HUPRO

運営会社 株式会社ヒュープロ
求人数 9,548件
対応地域 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、福岡
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 最速転職HUPRO

MS Agent

運営会社 株式会社MS-Japan
求人数 8,397件
対応地域 東京、横浜、名古屋、大阪
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト MS Agent

人材ドラフト

 

運営会社 株式会社人材ドラフト
求人数 2,512件(非公開を除く)
対応地域 全国(一部地域を除く)
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 人材ドラフト

在宅OKで選ぶときのおすすめの転職エージェント

在宅OKという条件で選ぶときにおすすめの転職エージェントは以下の通りです。

最速転職HUPRO

運営会社 株式会社ヒュープロ
求人数 9,548件
対応地域 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、福岡
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 最速転職HUPRO

MS Agent

運営会社 株式会社MS-Japan
求人数 8,397件
対応地域 東京、横浜、名古屋、大阪
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト MS Agent

ジャスネットキャリア

運営会社 ジャスネットコミュニケ―ションズ株式会社
求人数 2,400件
非公開求人が全体の99%を占める
対応地域 北海道・関東・関西・東海・海外
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト ジャスネットキャリア

ワークライフバランスを重視したいときにおすすめの転職エージェント

ワークライフバランス、例えば残業ができるだけ少なくなるように企業を見極めたい方などにおすすめの転職エージェントは以下の通りです。

最速転職HUPRO

運営会社 株式会社ヒュープロ
求人数 9,548件
対応地域 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、福岡
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 最速転職HUPRO

MS Agent

運営会社 株式会社MS-Japan
求人数 8,397件
対応地域 東京、横浜、名古屋、大阪
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト MS Agent

人材ドラフト

 

運営会社 株式会社人材ドラフト
求人数 2,512件(非公開を除く)
対応地域 全国(一部地域を除く)
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 人材ドラフト

在宅OKで選ぶときのおすすめの転職エージェント

在宅OKという条件で選ぶときにおすすめの転職エージェントは以下の通りです。

最速転職HUPRO

運営会社 株式会社ヒュープロ
求人数 9,548件
対応地域 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、福岡
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 最速転職HUPRO

MS Agent

運営会社 株式会社MS-Japan
求人数 8,397件
対応地域 東京、横浜、名古屋、大阪
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト MS Agent

ジャスネットキャリア

運営会社 ジャスネットコミュニケ―ションズ株式会社
求人数 2,400件
非公開求人が全体の99%を占める
対応地域 北海道・関東・関西・東海・海外
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト ジャスネットキャリア

資格取得支援制度ありの求人に強いおすすめの転職エージェント

資格取得支援制度を取り入れている求人を求めている方におすすめの転職エージェントは以下の通りです。

最速転職HUPRO

運営会社 株式会社ヒュープロ
求人数 9,548件
対応地域 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、福岡
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 最速転職HUPRO

MS Agent

運営会社 株式会社MS-Japan
求人数 8,397件
対応地域 東京、横浜、名古屋、大阪
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト MS Agent

人材ドラフト

 

運営会社 株式会社人材ドラフト
求人数 2,512件(非公開を除く)
対応地域 全国(一部地域を除く)
転職サイトのタイプ 管理部門・士業特化型転職エージェント
公式サイト 人材ドラフト

税理士向けの転職エージェントの選び方と比較ポイント

税理士が転職する際に失敗しない選び方、コツを解説します。

転職エージェントの選び方

税理士向けの転職エージェントの選び方のポイントは以下の通りです。
・税理士向けの求人数をチェックする
・税理士に特化した転職エージェントを利用する
・エージェントの転職支援が充実していることを確認する

税理士向けの求人数をチェックする

税理士転職エージェントには、税理士向けの求人が豊富にあります。
求人数が多いほど、自分に合うところを見つけやすく、転職の可能性が広がります。
その中でも特に、税理士の場合には、税理士事務所だけでなく、一般企業・外資系企業・金融機関など、さまざまな転職先が考えられます。
そのため、視野を広げて検討すると良いでしょう。
また税理士転職エージェントの場合、非公開求人も用意されているのが特徴です。サイト内に掲載されていない、好条件の求人も紹介してもらえる可能性があるので、担当者に確認してみましょう。

税理士に特化した転職エージェントを利用する

普通の転職エージェントの場合、幅広い業種に対応しているため、税理士業界に詳しいとは限りません。
そこで、税理士専門の転職エージェントを利用してみましょう。
税理士専門の転職エージェントなら、業界に詳しいエージェントが担当してくれます。そのため転職相談をするときや、条件を伝えるときも話しやすいでしょう。
また現場で働いている税理士の口コミや、応募先が求めている人材なども教えてもらえるケースがあります。情報収集という意味でも、税理士転職エージェントは役立つはずです。

エージェントの転職支援が充実していることを確認する

税理士転職エージェントでは、求人紹介・応募手続き・面接日の調整などをしてもらえます。
そのため、自分一人で行うよりも、転職活動がスムーズに進みます。
また選考に向けての履歴書添削や、面接対策なども可能です。
さらに税理士転職エージェントによっては、転職後のサポートが充実しているところもあります。
もし仕事で忙しい人は、対応時間も確認してみましょう。
夜遅くまで対応していたり、土日も対応してくれるエージェントであれば相談しやすいと思います。

税理士向けの転職エージェントを利用するときのポイント

転職エージェントを利用する際に比較するためのポイントをいくつか紹介します。

求人サイトは使わない

求人サイト(転職サイト)とは、求人票の掲載のみを行い、応募以降の転職活動は求職者にゆだねる形式のサイトをいいます。
求人サイトを使わないようにしましょう。
なぜなら、求人票には記載していない情報が多く、エージェントに聞かなければ分からない情報が多すぎるからです。
会計事務所での働き方は、千差万別であり、事務所の方針などによって大きく異なります。
会計事務所の特徴を自分の目で確かめるのは、不可能に近いでしょう。(これは、採用者としての立場からもそう思います)
転職に失敗したくなければ、必ず「転職エージェント」を使うべきです。

税理士・会計業界に特化した転職エージェントか

転職エージェントには、多数の職種・業種を扱っている「総合型エージェント」と、特定の分野を得意とする「特化型エージェント」があります。
税理士が選ぶべきなのは、税理士や会計業界に精通した「特化型転職エージェント」です。
総合型は求人数の多さが売りとなりますが、税理士業界に特化した求人があるわけではないため、希望に沿うような非公開求人は少ない可能性があります。
その点、業界に特化した転職エージェントを利用すれば、独自のコネクションを活かした質の高い求人に出会える可能性が高いでしょう。

税理士・会計業界の転職事情に詳しいコンサルタントはいるか

転職エージェントの利用を考えた際に、税理士の転職事情に精通したコンサルタントが在籍しているかは重要なポイントとなります。
税理士業界に精通したコンサルタントなら、「採用側のニーズ」と「求職者のスキル」がマッチするかどうかを把握し、適切な紹介やアドバイスをしてくれます。
そのためミスマッチが少なく効率の良い転職活動ができ、短期間で内定を獲得できる可能性が高まります。

担当者との相性はいいか

担当者も人ですので、どうしても求職者との相性が合わない場合があります。
「希望に沿わない求人ばかりを紹介してくる」「やり取りするときに不快に感じる」といった場合は相性が悪い可能性があるでしょう。
貴重な時間が無駄になってしまうことになるため、相性が悪いと思ったら担当替えや別のエージェントの利用も検討しましょう。

転職エージェントの使い方と流れ

①転職エージェントへの登録
②面談
③求人紹介
④書類選考
⑤面接選考
⑥内定
⑦退職・入社

転職エージェントへの登録

まずは気になっている転職エージェントへの登録を行います。
基本的にはWeb上から登録が行えますので、公式ページにて登録を行いましょう。
名前や連絡先に加えて、簡単な経歴や希望を入力する必要がありますが、簡単に登録が可能です。

面談

登録が済んだら、キャリアアドバイザーと面談を行います。
面談で気を付けたいポイントを3つ紹介します。

嘘をつかず正直に話す

スキルやブランクの長さ等、つい見栄を張って嘘をついてしまうこともあるでしょう。
しかしキャリアアドバイザーは面接官ではありません。
少し言いづらいことも包み隠さず全て話ししましょう。
逆に嘘のまま進めると、後で取り返しのつかないことになりかねません。

転職意欲をアピールする

キャリアアドバイザーも人間ですので、求職者の態度によってはやる気に差が出てくることもあるでしょう。
親身にサポートしてもらうためにも「転職する意思が強いこと」をアピールし、本気度を伝えましょう。
すぐに転職しないとなると、キャリアアドバイザーからの優先順位が下がってしまいます。
「転職希望期間は3か月以内」と答えると良いでしょう。

転職の目的を明確化する

転職活動を短い時間で成功させるためには、目的や将来設計を明確にすることが重要です。
特に下記の3つの観点を事前に準備しておきましょう。
・なぜ転職を希望するのか
・転職先に求める条件
・勤めたい職種

求人紹介

面談の内容を基に、担当キャリアアドバイザーから求人を紹介してもらいます。
担当者から提案された求人と、自分の希望する求人にズレがある場合はすぐにその場で言いましょう。
担当者と転職活動での方向性をすり合わせていくことが大切です。

書類選考

紹介された求人が魅力的であれば。応募して書類選考を受けましょう。
転職エージェント利用すると、キャリアアドバイザーが応募書類を添削してくれるという大きな利点があります。
応募先の内情に精通しているため、選考通過率を上げるアドバイスをてもらうことが可能です。
書類添削に合わせて、企業への推薦状も提出してくれます。
転職のプロの目から、求職者の経験やスキル、人柄をアピールしてくれる内容です。

面接選考

書類選考を通過すると、次は面接選考です。
キャリアアドバイザーは応募先企業でよく聞かれる質問を把握していたリ、傾向を理解していたリします。
豊富な知識を活用した面接対策をしっかり受けましょう。
アドバイスをしてもらうなど、キャリアアドバイザーの知見をフルに活用することが面接通過のカギです。

内定

最終面接を通過すると、内定の通知が届きます。
年収交渉や入社日の調整を転職エージェントにお願いするようにしましょう。
面接時に聞きづらかった企業への質問も聞いてもらうことができるので、ある場合は伝えるようにしてください。

退職・入社

在職中に転職活動を行っていた場合、退職の手続きをする必要があります。
現職の退職日と転職先への入社日を上手く調節することが大切です。
双方に不都合が生じないよう、キャリアアドバイザーと連携しながら進めましょう。

税理士が転職エージェントを利用するメリット

税理士が転職活動をする際には、転職エージェントのほかには「転職サイト」「ハローワーク」「直接応募」などさまざまな方法があります。
その中で税理士が転職エージェントを使うメリットはどこにあるのでしょうか?税理士が転職エージェントを使うメリットは以下の通りとなっています。
・最適なキャリアプランの提案
・高い精度の情報収集
・質の高い「非公開求人」への応募が可能
・応募書類へのアドバイスで書類選考通過率アップ
・応募先との面倒なやり取りを代わりにしてくれる
・面接対策で自信をもって面接に臨める
・求職者のアピール・内定への一押しをしてくれる
・年収や入社日の交渉をしてくれる

最適なキャリアプランの提案

転職エージェントでは、スキルや経験の棚卸をすることで転職市場での評価を知ることができます。
そのためにキャリアアドバイザーと面談をし、自分の希望や不安を聞いてもらいながら最適なキャリアプランの提案をしてもらえるのです。
自分だけで転職活動をすると、自分の適性を正確に把握できなかったり情報が少なかったりするため、視野が狭くなりやすくなります。
税理士の転職に精通したアドバイザーにサポートしてもらうことによって、視野広く、自分では考えられないような幅広く求人を紹介してもらえます。

高い精度の情報収集

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、採用担当者だけでなく企業のトップなどとも太いパイプを持っていることがあります。
実際に企業に足を運び、現場で話を聞いたり雰囲気を確認したりすることで高い精度の情報を入手することもあるため、求人サイトを見ただけでは知り得ない情報を持っていることがあります。
様々な情報を事前に知れるということは、転職してからのミスマッチを防ぐことにもつながり、より満足のいく転職ができる可能性が高まるでしょう。

質の高い「非公開求人」への応募が可能

転職エージェントでは、一般に公開されている求人のほか、公開されていない「非公開求人」を多く保有しています。
転職エージェントによっては、そのエージェントでしか扱っていない「独占求人」を保有している場合もあります。
自身の理想に近い企業を探すためには「非公開求人」「独占求人」を含む、できるだけ多くの求人から選んでいかなければなりません。
非公開求人には重要ポジションの求人などが多く含まれており、質の高い求人に応募するためには転職エージェントの利用することがおすすめです。

応募書類へのアドバイスで書類選考通過率アップ

税理士の転職を成功させるためには、書類選考を通過し面接に進まなければなりません。
そのために、応募先の採用担当者に選ばれる魅力的な履歴書・職務経歴書を作成する必要があります。
税理士の転職に精通したキャリアアドバイザーに応募書類の添削をしてもらうことによって、企業に合わせた魅力的な応募書類を作成することができます。
ヒアリングを元に強みやアピールポイントも見つけてくれるので、より採用担当者の目に留まる応募書類を作成することができるため、転職エージェントを利用するといいでしょう。

応募先との面倒なやり取りを代わりにしてくれる

転職エージェントでは、転職活動で面倒な先方とのやり取りを代わりにやってもらえます。
自分で働きながら転職活動をするとなると、多くのことを一人でやらなければならず膨大な手間と時間がかかってしまうことが考えられるでしょう。
転職エージェントが代わりにしてくれるのは、以下のようなものです。
・各企業への応募作業
・面接の日程調整
・採用担当者とのやり取り
仕事をしながら複数の企業に応募するとなると、それぞれとのやり取りも一人で行わなければなりません。
すべてを把握し細かくスケジューリングを立てながら行動するのは、大変な労力を必要とします。
転職エージェントに代行してもらいながら転職活動を行えば、時間に余裕ができ面接対策なども十分に行えて安心につながるでしょう。

面接対策で自信をもって面接に臨める

転職エージェントでは、面接対策をおこなってくれるので万全な状態で面接に臨めるでしょう。面接対策で期待できるのは、以下の3つが挙げられます。
・各企業の重視するポイントが分かる
・過去の面接の情報が蓄積されている
・模擬面接で的確なアドバイスがもらえる
転職エージェントは、その企業が「どんな人材を求めているのか」を正確に把握しています。
また、多くの転職支援実績から、面接での質問内容などの具体的な情報をたくさん持っているでしょう。
さらに模擬面接をすることで、良い印象を与えるコツなどを客観的な視点で教えてくれるので、採用される可能性が高まります。

求職者のアピール・内定への一押しをしてくれる

転職エージェントは面接後に企業側の担当者と連絡を取り、面接で伝えきれなかった魅力を伝えてくれるなど最後の一押しをしてくれます。
人柄や魅力について面接でうまく伝えられなかったとしても、直接フォローしてくれるので心強いでしょう。
さらに転職エージェント経由で面接官からのフィードバックをもらえるので、次の面接対策に役立てることができます。
もちろん転職では本人が頑張るのは当然のことですが、転職エージェントのアシストによって内定につながる可能性は高くなります。

年収や入社日の交渉をしてくれる

いざ内定を獲得した後は、年収や入社日の具体的な交渉に入りますが、自分の希望を伝えにくい方もいるでしょう。
転職エージェントは、ヒアリングを元に求職者の希望に沿った交渉を代わりにおこなってくれます。
とくに年収交渉では、エージェントが交渉した方が高年収につながる可能性が高いので、利用しない手はないでしょう。
企業に主導権を握られる心配もないので、希望した条件での交渉が期待されます。

税理士が転職エージェントを利用するデメリット

税理士向けの転職エージェントを利用する際のデメリットは以下の通りです。
・エージェントとの相性が悪いと転職活動を進めにくい
・エージェントからの連絡がしつこい場合もある
・転職をせかされることもある

エージェントとの相性が悪いと転職活動を進めにくい

税理士転職エージェントを利用する際、担当者との相性が悪いケースがあります。
具体的には、接し方・話し方・レスポンスの頻度などです。
またエージェントから紹介される求人が合っていなかったり、税理士業界の理解が低かったりすると、不満が募る原因になります。転職活動にも支障が出てしまうかもしれません。
もし自分の意見を伝えても、改善されない場合、担当者の変更をおすすめします。
直接伝える方法もありますが、税理士転職エージェントによっては、専用窓口も用意されていることが多いので利用するといいでしょう。

エージェントからの連絡がしつこい場合もある

担当者によっては、連絡が頻繁にあり、しつこいと感じることもあるでしょう。
登録後すぐの段階では、転職活動への取り組み方を確認するために、何度も連絡が来ることがあります。また選考が始まり、スケジュールを確認したいときにも連絡が増えます。
ほかにも考えられるのは、条件の良い求人が出て、早く応募してほしいときなどです。
エージェント側の都合もありますが、基本的には転職活動に必要な連絡だといえます。
もし連絡がしつこいと感じるなら、都合の良い時間帯・電話して欲しくない時間帯を伝えてみましょう。
そうすることで、エージェントの連絡頻度を調整することができます。

転職をせかされることもある

税理士転職エージェントによっては、応募や内定承諾を急かされることもあります。
そのまま流されてしまうと、転職したあとで後悔しやすいので注意しましょう。
税理士転職エージェントが転職を急かすのは、何らかの理由があると考えられます。具体的には、人気で採用枠が少ないこと、エージェント側の都合などです。
そのため、気になる場合はエージェントに理由を聞いてみると良いでしょう。もし自分のペースで進めたいにも関わらず、転職を急かしてくるなら、担当変更も検討してみましょう。

転職エージェントを上手く活用する8つのポイント

ここでは、転職エージェントを上手く活用し、税理士転職を成功させるための方法を8つ紹介します。
先程までで紹介してきた方法と重なる部分もありますが、大切なポイントなのでしっかり参考にしてください。

離職率や離職理由を聞いておく

他の職種と比べると、税理士や会計スタッフが転職している回数はやや多めです。
そこで、キャリアアドバイザーに応募したい企業の「離職率」「離職理由」を聞いてみましょう。
「人間関係」「給料への不満」「ワークライフバランスが整ってない」などの課題が見えたら、許容できるものなのか熟考する必要があります。
ポジティブな退職理由の方はまれですので、どのような方が考えられるか可能な限り探ってみましょう。

総合型と特化型を複数登録する

転職エージェントの中にも「総合型」と「特化型」があり、状況に合わせて使い分ける必要があります。
総合型:幅広い業界・業種を網羅した転職エージェント
特化型:年代や経験値の状況・業界・職種に特化した転職エージェント
具体的には総合型の中から2~3社、税理士特化型から3~4社程度、合計5~6社に同時登録することがおすすめです。
複数の転職エージェントに登録することで、スムーズな転職活動に繋がります。

サポートを最大限活用する

転職の選考フローには、職務履歴書などによる書類選考や面接が複数回あることも少なくないです。こうした選考を突破して内定を獲得するためにも、適切な対策が必要になってきます。
転職エージェントに登録すると、業界や企業ごとのアドバイザーが手厚くサポートしてくれることが多いです。書類添削や面接練習を積極的にお願いしましょう。
自分が描きたいキャリアに対して、転職市場のプロとしてアドバイスをしてもらえるので、悩みがあるときは積極的に相談してみるのもおすすめです。

自分の希望条件やスキル・経験を明確に伝える

転職エージェントに登録すると、すぐに担当者との面談が入るケースが多いです。
この面談で、自分が希望する条件(給与・休日・勤務地・福利厚生・待遇など)や転職をする目的をしっかり伝えておくことで、後々紹介される求人とのミスマッチを回避することができます。
また、転職の期間や入社希望日を伝えておくと、スムーズに求人を案内してもらえます。
まだ具体的な希望条件や目的が決まっていない方は、現職の不満点や自分の理想から逆算して明確にしてから担当者との面談に臨みましょう。

積極的に情報収集・自己分析を行う

全てエージェントが行ってくれるからといって、受け身の常態でいるのはかえって危険です。キャリアアドバイザーにとって都合の良い求人ばかりを紹介される羽目となってしまいます。
これを防ぐためには、自分から情報を集めて時には取捨選択をすることが重要です。自分でリテラシーを持っておけば、万が一よくない求人を紹介されても断ることができます。
また自己分析はしてもらうだけでなく、自分からしてみましょう。選考対策は担当からのアドバイスだけでなく、自分から行うことで実りあるものになります。転職を成功させるためにも、積極的な姿勢は欠かさず持っておくようにしましょう。

条件面で交渉をしてもらう

キャリアアドバイザーに、年収交渉や制度など条件面での交渉をお願いしましょう。言いにくいかもしれませんが、入社してからでは変えられない場合がほとんどです。
自身の希望条件を明確にして妥協しないためにも、交渉のプロでもある担当に連絡をして交渉をしてもらいましょう。

担当エージェントとこまめに連絡を取り合う

担当エージェントとこまめに連絡を取り合うことは、転職エージェントを活用するうえで重要なポイントです。
キャリアアドバイザーは複数の求職者を同時に担当しています。いい求人情報が入ってきたとき、紹介する順番は連絡を最後に取った日付順であることもあるようです。そのため、何週間も連絡を返していないような求職者にはいい求人が届きません。
また転職活動中に何か変わったことがあれば、すぐに連絡しましょう。そうすることで求職者とエージェントで齟齬のないコミュニケーションをすることに繋がります。

担当者と合わなければすぐに変更を申し出る

担当のキャリアアドバイザーと相性が悪いと感じた場合、すぐに担当者を変更してみましょう。
既に数回やり取りをしていると若干気まずいかもしれませんが、交代はよくあることなので全く問題ありません。
メールや電話一本ですぐに変更することも可能です。担当者との馬が合わないことを正直に伝え、気持ちよく転職活動が進められる担当者に出会えることを望みましょう。

税理士が転職を成功させるためのポイント

税理士が転職を成功させるための以下の6つのポイントを紹介します。
・転職して実現したいことを明確にする
・自分の専門性を高める・把握しておく
・面接では転職先を審査するという意識をもつ
・事業会社への転職でCFO候補も視野に入れる
・転職先の特徴や得意分野を理解する
・35歳以上の転職では税務知識以外のアピールも必要
より良い企業への転職成功を目指して、ぜひ参考にしてください。

転職して実現したいことを明確にする

転職を考えるときは、今の状況に少なくとも不足や不満を感じているのではないでしょうか。まずは、転職することでどうしたいのかを明確にしておきましょう。
分かりやすいものだと年収を上げたいなどでしょうか。希望の最低ラインを決めておけば、それ以上の転職先だけ候補にして絞ることができます。

転職活動前に、以下のことを考えておくようにしましょう。
・給与
・労働時間・休日日数
・やりたい業務
・勤務地・活動地域
・将来性
・一緒に働きたい人の人物像
自分の理想像と、最低限妥協できるラインを決めておきましょう。希望を紙などに書き出して考えをまとめてみることで、より明確な目標を決めることができます。

自分の専門性を高め、把握しておく

税理士で求められる専門性として、主に下記の4つが挙げられます。
・資産税
・事業承継
・国際税務
・M&A
資産税は主に「相続税」「贈与税」「譲渡所得に係る所得税」などですが、転職において資産税の知識だけでなく「法務知識」「コミュニケーション能力」「コンサルティング能力」「柔軟性」が求められる傾向にあります。
そのため、自信が資産税に関して強みを持っていのであれば、そのスキルや経験を職務経歴書に余すことなく書くことが大切です。また「事業承継」「M&A」も昨今多くなってきており、後継者の育成・承継後の経営体制の確立・経営課題の解決や納税の資金対策、企業の合併や買収において、M&Aの戦略策定や、相手探しや交渉や、税務処理や節税のサポート・デューデリジェンスなどの経験は転職時の強みとなります。
幅広い業務経験が必要となりますが、「なんでもできます」といったジェネラリストより、どれか一つに絞って高度なスキルや経験を持ったスペシャリストの方が選考も突破しやすいため、時代のニーズに合った専門性を高めることが転職にも有利に働きます。

面接では転職先を審査するという意識をもつ

面接は、審査される場だと考えている方は多いのではないでしょうか。逆に、面接というのは相互理解をするための場だと考えてみませんか?
求職者側も、転職先を審査する姿勢で臨みましょう。面接で弱気になってしまうと、自分の希望をしっかりと伝えきれないことにつながります。
もし聞きにくいことがあった場合、内定をもらった後でも確認することは可能です。
しかし採用されたいからと、調子の良い返事ばかりしないように気を付けましょう。

事業会社への転職でCFO候補も視野に入れる

BIG4」「大手監査法人」「税理士事務所」出身の方は、一般企業へ転職をしてもCFOになれる可能性もあります。
注意点としては評価基準が挙げられるでしょう。
企業によりますが、税理士資格を保有していたとしても給与査定に大きく反映してもらえないこともあります。
また、民間企業の管理部門への転職は、一般の会社員になるということを理解する必要があるでしょう。
会計事務所に勤めているときは、税理士でないとできない専門業務を行い、先生と呼ばれる立場で仕事をしていることも多いでしょう。
しかし民間へ転職すると、当然ながら上司がおり人間関係に揉まれることになります。
そういった住む世界の違いも十分理解した上で、転職希望の企業を決めると良いでしょう。
また金融業界の「会計」「税務業務」は特殊なため、他の企業へ転職しにくくなるデメリットがありますが、年収水準が高いというのはメリットです。具体的には「銀行」「信用金庫」「証券会社」などが挙げられます。

転職先の特徴や得意分野を理解する

税理士に強みがあるように、会計事務所や企業にもそれぞれ強みがあります。
転職先が得意とする分野を理解したうえで、自分の強みやスキルが活かせるか検討しましょう。
それぞれに特徴やメリット・デメリットに違いがあります。ぜひ参考にして細かい違いを知り、自分の希望する転職先を見つけましょう。

転職先 項目 内容
BIG4税理士法人 特徴 ・「EY税理士法人」「KPMG税理士法人」「デロイト トーマツ税理士法人」「PwC税理士法人」の四大会計事務所
・競争率が高く転職難易度は高め
・転職できる可能性が高いのは30代前半までが目安
・科目合格者において合格科目数は3教科以上が理想
メリット ・高度な業務の経験が積める
・年収水準が高い
デメリット ・税務全般のスキルアップは難しい
・独立開業に必要な業務は経験が積めない
中堅税理士事務所 特徴 ・顧客の規模や業種が幅広い
・幅広い業務の経験が積める
・やりがいが大きい
メリット ・税務・会計における幅広い業務経験を積める
・多種多様な業務の経験ができる
デメリット ・個人の裁量も責任も大きいが、ハードワークは必至
特化型事務所 特徴 ・特定の業種に絞ってサービスを展開
・税務会計以外にもコンサルティングサービスも行う
・口コミでクライアントが増える
メリット ・ターゲットが明確で一つの分野の専門性を高められる
デメリット ・顧客の要求が高度で法律や金融等の知識などが求められることも多い
・ほかの分野の経験が積みづらい
コンサルティングファーム 特徴 ・企業の課題解決のサポートがメインビジネス
・顧客は大手企業からスタートアップまで幅広い
・市場は拡大傾向
メリット ・あらゆる業界で重宝される汎用スキルが身につく
・高いプロフェッショナルマインドが体得できる
デメリット ・労働集約的な働き方のため、担当クライアントが多いとワークライフバランスが崩れる

35歳以上の転職では税務知識以外のアピールも必要

35歳以上の転職では、税務知識だけに限らず「マネジメント能力」「営業力」「調整力」なども求められることを知っておくことが大切です。
40歳以上であれば、その傾向はますます強くなるでしょう。さらに、一般的な税務知識だけではなく「国際税務」「移転価格」「SPC」「IPO」など、オリジナリティーの価値を提供できるのが望ましいでしょう。

税理士の転職の成功事例

税理士の転職の成功した事例を年代別に紹介します。

20代の場合

20代で転職活動をする場合は、初めての転職である可能性が高いです。1人では、「履歴書・職務経歴書の書き方」「アピールポイント」面接時の質問に対する答え方の対策などが十分にできないこともあるでしょう。
しかし、転職エージェントを利用して転職のプロからアドバイスをもらうことで、安心できたという声もありました。
・初めの面接にて、転職活動の一般的な概要から、どのような対策を行えばよいか、幅広く教えていただけた。履歴書、職務経歴書については、自分のセールスポイントのアピールの仕方や、マイナスではなくプラスの面を押し出せるような伝え方を教えていただけた。企業ごとの対策についても、過去の例や、具体的に質問される内容を想定として教えていただけた。
(引用元:マイナビ税理士 転職成功事例)

30代の場合

30代になると、給料アップを目的とした方の転職も増えてきます。勤続する中で昇給の交渉をしていくのは至難の業でしょう。
そのため、入社時にしっかり交渉する必要があります。
・給与面、人事面内定後に面接をもう一度行うよう、企業側にかけあってもらった。結果的にはその内定後の面接で、給与システムの説明などがあり、不安が払しょくされた。
(引用元:マイナビ税理士 転職成功事例)

40代の場合

40代になると、転職が難しくなることもあるでしょう。そこで、徹底して面接対策に取り組む必要があります。
自己自身や企業について分析をして、万全の対策をとり面接に臨みましょう。
・Kさんの希望とマッチした案件がマーケットに5件しかございませんでしたので、まずは全て書類選考を受けて頂き通ったものから受けていきましょうと提案をさせて頂きました。結果、通過したのは1社でしたが当初より興味度の高い税理士法人だったこともあり、妥協せずまずは1社に絞って選考を進めることになりました。
面接回数は2回でしたが、1次の面接で役員が5名出てこられ、通過すれば最終の代表面接といった流れでしたので、とにかく1次面接対策を来社、電話、メールと1週間以上に渡り行い、面接に挑んで頂きました。
結果、1次での評価は抜群で、面接後早々に先方から通過のご連絡を頂き、最終面接までに時間がありましたので、再度面接対策を行った上で最終面接を受けて頂き、見事内定を頂く事が出来ました。
(引用元:マイナビ税理士 転職成功事例)

50代の場合

50代になると、年齢というネックを跳ねのけるほどの魅力を伝える必要があります。
また、希望を絞り過ぎないというところも転職成功のポイントでしょう。
実現したい必須の要件は抑えつつ、社風や業務内容などは求人票だけでは分からない点もあるので、実際に選考の場で擦り合わせるとより良いでしょう。

転職エージェント利用の注意点

転職エージェントを上手に活用するためには、注意が必要な点もあります。
利用前に注意してほしいポイントを紹介します。

アドバイザーが言う事を鵜呑みにはしない

転職エージェントは紹介した方が企業に採用されると利益が発生するビジネスモデルと説明しました。
そのため利用者の希望に合う求人を紹介するのではなく、採用されやすいかどうかだけで判断するキャリアアドバイザーも存在します。
キャリアアドバイザーのアドバイスを無視するというわけではないですが、相手もボランティアではありません。
自分の希望に合っていないと思ったら、そのまま鵜呑みにせず確認をするかキャリアアドバイザーを変更してもらいましょう。

複数のエージェントから同じ案件に応募しない

複数のエージェントから応募すれば採用の可能性が上がるのではと思うかもしれません。
しかし同じ企業や同じ案件に複数のエージェントから応募するのは絶対にやめましょう。
同じ方の応募が重複した場合、企業の採用担当者から連絡が行きます。
キャリアアドバイザーと応募者どちらも信頼を失います。
また応募者はキャリアアドバイザーに信用ができない利用者と判断されることにもなりますので避けた方が良いでしょう。

転職エージェントを利用すべきか確認する

求人によっては転職エージェントを利用しない方がいい場合も。
企業が転職エージェント経由で採用した場合、その成功報酬を企業は転職エージェントに支払わねばなりません。
その分エージェント経由の場合は採用基準が厳しくなるため、気になる企業が転職エージェント以外でも求人を出している場合は利用しないというのも一つの手です。

税理士の転職市場はどうなっていくのか

税理士の転職先は、人手不足ということもあり募集している企業はあるものの、年代によっては転職がやや厳しい状況になっていると言えるでしょう。新型コロナウイルスの影響などもあり、採用する人材を厳選する動きが出てきています。
ですが、20代・30代前半など若手の転職では売り手市場であると言えるでしょう。
そこで、ここでは以下の3つについて紹介します。
・新型コロナによる転職市場への影響
・税理士人口の推移
・税理士の年収
業界の動向を知り、しっかりと対策して転職を成功させましょう

新型コロナによる転職市場への影響

全国における2020年8月時点での有効求人倍率は1.04倍です。前月を00.4ポイント下回りました。
2020年1月には、日本での新型コロナウイルスが初めて確認されました。
その影響により、求人数が減少を続けているのです。
しかし、現在は求人も回復傾向となり、20代の税理士や科目合格者であれば転職は難しくないでしょう。前述しましたが、企業側が人材を厳選する傾向があるため、転職のハードルは多少高くなっています。

税理士人口の推移

2020年9月末時点の税理士数は、全国に7万9,225人となっています。求人数が減っている影響は、どの程度出ているのでしょうか。
次の表は、国税庁が発表した税理士人口の推移をあらわしたものです。
税理士は増加を続けてはいるものの、2015年以降において増加は微々たるものになっています。
税理士の試験受験者数は年々減少傾向にあり、税理士を目指す若者が減っているのが見て取れるでしょう。

平成17(2005)年度 69243
平成22(2010)年度 72039
平成27(2015)年度 75643
平成28(2016)年度 76493
平成29(2017)年度 77327
平成30(2018)年度 78028
令和元(2019)年度 78028
令和2(2020)年度 79404
令和3(2021)年度 80163

参考:国税庁│税理士制度

税理士の年収

税理士の年収の相場は、どのくらいでしょうか。
以下は、2021年度の賃金構造基本統計調査を参考に、表にあらわしたものです。

企業規模 10人以上 10~99人 100~999人 1,000人以上
所定内給与【千円】 419.4 392.1 506.9 444.7

参照元:賃金構造基本統計調査

企業規模が100~999人のケースが突出していますが、およそ40万円だといえます。
決して給料は悪くないといえます。

税理士の転職事情のあれこれ

ここでは税理士の転職先、転職理由、平均年齢について紹介します。

税理士の転職先

税理士の転職先で、最も多いのは会計事務所や税理士事務所です。
事務所により、税務全般だけでなく、専門分野を持った事務所もあります。
キャリアアップを考えて転職先を考える場合は、深めたい分野に特化した事務所を探すのがおすすめです。
ほかには、以下のような転職先があります。
・一般企業
・外資系
・金融機関
・コンサルティングファーム
独立
一般企業の転職先は、大手企業からベンチャー企業までさまざまです。規模や求人によって、求められるポジションが異なります。
一般企業では、経理部門や財務などの幅広い業務に関わることも増えるため、キャリアの幅を広げたい人におすすめです。
税務に関わらない業務も多いですが、税理士の資格や経験を有した人は、管理職としての求人を狙うことで活躍の場が広がります。
また、近年増えているのがコンサルティングファームへの転職です。外資系戦略コンサル・税務コンサル・会計コンサルなどの転職先があります。
コンサルティングファームへの転職は、特有のスキルも必要であるため、転職の難易度は高くなりますが、キャリア形成に役立つ経験を積みたい人におすすめです。
さまざまな転職先がある税理士ですが、なかには独立を考える人もいます。
ただし、独立を成功させるには、事務所の強みが必要です。
これから独立を目指す人は、強みになる分野に特化できる事務所や経営スキルを学べる転職先を検討してみてください。

主な転職理由

税理士の転職理由には以下のようなものがあります。
・労働条件に不満がある
・人間関係の問題
・キャリアアップのため
・社風が合わない
なかでも税理士事務所に多い転職理由が「労働条件」です。
とくに小規模の税理士事務所は人数が少なく、繁忙期には業務量が多くなります。そのため、入社後に「労働条件」のギャップを感じる人が多いようです。
また、小規模な事務所で起こりやすい「人間関係の問題」も多くの転職理由を占めています。
一般企業のように異動などで解決しにくいため、事務所を変えようと転職を始める人が多い傾向です。
ほかには「キャリアアップのため」といった前向きな転職理由もあります。
事務所や企業によっては専門性や分野が限定されることも多い税理士は、経験していない分野への挑戦を考える人も多いです。また専門性をさらに高めるために転職を考える人も多くいるようです。

税理士の平均年齢

日本税理士会連合会が調査したデータによると、60代以上が全体の半分を占めています。
20代は0.6%、30代は10.3%という数字に対して60代の割合が最多です。

20歳代 0.6%(187人)
30歳代 10.3%(3,358人)
40歳代 17.1%(5,599人)
50歳代 17.8%(5,817人)
60歳代 30.1%(9,868人)
70歳代 13.3%(4,343人)
80歳代 10.4%(3,421人)

平均年齢が60代以上と高い背景にはさまざまな理由があります。
主な理由のひとつが「定年制度がない」ことです。
税理士には定年制度がなく、生涯現役で働けます。税理士事務所では、長期契約の企業との業務が多く、単純化やパターン化しやすいことも、定年後に続けやすい理由です。
また、平均年齢が高い理由には「顧客との長期的な契約が多い」ことも影響しています。税理士事務所に所属している場合は、企業と顧問契約を結び業務をしているため、長い期間契約関係が続くのが一般的です。安定した契約が継続していくことで、リタイアする機会は少なくなります。
また「後継が少ない」ことも平均年齢が高い理由のひとつです。難易度の高い税理士の資格は合格までの年数も長く、取得時の年齢が上がる傾向にあります。税理士の資格取得者や十分な経験者が少ないことが「後継が少ない」現状に繋がっているようです。

税理士・会計士・経理士におすすめの税務系資格一覧

ここでは、税理士・会計士・経理士におすすめの税務系資格を紹介します。
知識を身につけて、収入アップやキャリアアップを目指しましょう。

米国公認会計士(USPCA)

米国公認会計士(USCPA)は、国際的に認知度の高い会計士資格です。
米国公認会計士(USCPA)を取得することで、会計・税務・財務のプロフェッショナルとして認められます。
税理士としての知識だけでなく、英語力の高さも証明できます。
グローバルな活躍が期待できるため、転職の幅を広げられるでしょう。
英語が得意な方や海外で働きたい方におすすめです。
米国公認会計士(USCPA)が活躍できる場所は、次の通りです。
・監査法人
・会計事務所
・コンサルティングファーム
・外資系企業
これらの業種への転職が有利になり、年収アップが期待できるでしょう。

日商簿記

日商簿記は、経理や会計に関する基礎知識について学べる資格です。
知名度が高く、転職やキャリアアップのために受験する方も少なくありません。
難易度は受験する級によって異なります。
日商簿記3級は商業簿記や会計学の基礎知識を学べるため、初心者でも挑戦しやすい内容となっています。
日商簿記2級を取得すると、実務や転職にも活かせます。
日商簿記1級は、税理士や会計士の登竜門になる難易度が高い資格です。
税理士を目指している方は、日商簿記1級の資格を取得すると、税理士試験の受験資格を得られます。
また、日商簿記1級の勉強をすれば、簿記論や財務諸表論の知識が身につくため、税理士試験の勉強時間短縮にもつながります。

FASS検定

FASS検定は、経理や財務の実務に特化した試験です。
試験は合否ではなく、A~Eの5段階でスキルレベルが評価されます。
経理や財務実務のスキルを測定できるため、スキル診断ツールとして活用できる検定です。
FASS検定で高得点を目指すためには、知識の蓄積が欠かせません。
そのため、経理や財務の実務経験が多い方は、高得点が期待できます。
経験の浅い方も、高得点を目指して勉強すればキャリアアップにつながります。
受験資格に制限がなく、誰でも受験できるため、経理や財務業務に携わる方は積極的にFASS検定を受験しましょう。
日商簿記に比べると新しい試験のため、中小企業では認知度が低い場合もあります。
しかし、大企業での認知度は高く、FASS検定で高いスコアを取得すると転職でも有利になるでしょう。

大手事務所と個人事務所のメリットやデメリット

大手事務所と個人事務所のメリットやデメリットをご紹介します。

大手事務所に所属するメリット・デメリット

大手事務所に所属するメリットは、専門性が高いことです。
事務所内で部門が分かれていて、配属された部門において専門性の高い業務を行います。
難しい案件も多いですが、専門性の高い知識や経験を得られることが大きなメリットです。
また、転職の際は大手事務所で身につけた知識や経験が役立ちます。
専門性の高い業務から得た経験はあなたの大きなアピールポイントになるでしょう。
転職の選択肢が広がることも、大手事務所に所属するメリットです。

一方で、大手事務所に所属するデメリットは、繁忙期になると激務が予想されることです。
閑散期には休暇を取る余裕がありますが、繁忙期は生活にも支障が出てくるかもしれません。
プライベートを充実させたい方にとっては、ストレスに感じることもあるでしょう。
また、独立を考えている場合は幅広い知識が求められます。
大手事務所の業務は限定的なため、独立の際に経験を活かせないこともデメリットです。

個人事務所に所属するメリット・デメリット

個人事務所に所属するメリットは、幅広い知識やノウハウを身につけられることです。
個人事務所では、1人で顧客を担当してさまざまな業務を行います。
業務を一通り学べるため、個人事務所での経験は独立する際に役立つでしょう。
独立を考えている方にとっては、事務所経営を近くで見て学べることも魅力的です。
また、顧客との距離が近いこともメリットです。
コミュニケーションを取りながら、顧客の要望に対して柔軟な対応ができます。
そのため、顧客との信頼関係を築きやすく、必要とされているというやりがいを感じられるでしょう。
アットホームな雰囲気の個人事務所が多く、職場環境を重視したい方にはおすすめです。

一方で、個人事務所に所属するデメリットは、対応できる範囲が限られていることです。
個人事務所は少人数の場合が多く、対応分野が狭い傾向があります。
そのため、専門性の高い業務は行えず、専門的な知識や経験を得ることは難しいです。
また、大手事務所に比べて給料面で劣る場合もあります。
福利厚生が整っていないことも多く、5人未満の事務所であれば社会保険の加入も任意です。
そのため、待遇の良い環境で働きたい方にとっては、デメリットに感じるでしょう

まとめ

税理士の転職においては、転職エージェントを使うのがおすすめです。
一般には出回らない「非公開求人」を知る機会ができます。
魅力的な企業への転職活動を効果的に行うには、転職エージェントのサポートが必須となります。膨大な作業で疲弊してしまうのを防ぎ、余裕をもって転職活動が出来るでしょう。
転職エージェントを利用する場合には、専門特化型の転職エージェントを中心に複数社を比較検討することが大切です。
自分に合った転職エージェントを見つかれば、転職の成功確率が高まるでしょう。

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