リモートワークが浸透してきた現代において「転職して正社員でリモートワークがしたい!」と考えている方も多いと思います。 この記事ではリモートワークのメリット・デメリットやおすすめの転職サイト・エージェントをまとめました。 ぜひ転職活動の参考にしてみてください。
目次
リモートワーク正社員への転職はできる!テレワークの現状を解説
新型コロナウイルスが流行したことによりリモートワークを導入した企業が増えてきました。 ワークライフバランスを整えるためにも正社員でリモートワークができる企業に転職したいと考えている方も多いと思います。 しかし「似たような言葉にテレワークや在宅勤務という言葉があるが何が違うのか」「リモートワークに転職したと企業に伝えると印象が悪くなるのではないか」という疑問や不安から、なかなか転職活動ができない方もいるでしょう。 ここではリモートワークとテレワーク、在宅勤務の違いや企業側のリモートワークに対する考え方をまとめました。
リモートワークとは?テレワーク・在宅勤務との違いを解説
リモートワークとは会社ではない場所で働く働き方のことを指します。
在宅やコワーキングスペースなど、自分が集中できる環境を見つけて業務を行います。
似たような言葉に「テレワーク」と「在宅勤務」という言葉がありますが微妙にニュアンスが異なります。
・テレワーク
テレワークもリモートワーク同様に会社から離れた場所で働くことを指しますが、主にICT(情報通信技術)を利用した働き方のことを表しています。
リモートワークは街頭アンケートなど情報技術を使わない働き方を意味することもありますがテレワークではそのような仕事を対象にしていません。
・在宅勤務
在宅勤務は言葉の通り自宅で業務を行うことになりますが、リモートワークでは自宅以外のどこでも働くことが出来ます。
企業側のリモートワークに対する考え方は?
新型コロナウイルスの影響もあり急速にリモートワークを取り入れる企業が増えましたが、今後さらにリモートワークを取り入れていこうと考えている企業はどのくらいあるのでしょうか。
現在テレワークを導入している企業は全体の51.9%を占めています。また今後テレワークを取り入れていこうと考えている企業を入れると57.4%と6割近くの企業がテレワークを導入しています。(出典:総務省「令和3年通信利用動向調査の結果」)
企業側がリモートワークを取り入れている理由としては
・優秀な人材の離職率を下げるため
・コスト削減
・働き方改革
などの理由が挙げられます。
現代ではワークライフバランスが重視されるようになったため、各企業が積極的にリモートワークを取り入れているようです。
リモートワーク正社員はスキルがあれば転職可能!
これまでにリモートワークの経験がある方で実績を積んできる方は採用されやすいでしょう。
ただし未経験からの転職となると非常に難しくなります。
これまでの実績をアピールできればリモートワークに正社員で転職できる可能性は上がるので自己分析を丁寧に行い自分の強みを見つけましょう。
リモートワーク正社員に転職するメリット・デメリット
リモートワークに転職した際に生じるメリット・デメリットをご紹介します。
リモートワーク正社員に転職するメリット
リモートワークをする際のメリットをご紹介します。
・時間に余裕ができる
リモートワークにすると会社に行く必要がないので通勤時間の削減につながります。
その結果育児や家事などとのワークライフバランスがとりやすくなるでしょう。
・環境が整っている
会社に行かなくても自宅やカフェなど自分が集中できる環境で仕事を行えます。
・自己管理力が上がる
リモートワークになると自分の力で業務を進めなければならないので自己管理能力が上がります。
「リモートワークだからこそ意識を高くもって仕事をしたい」と考えている方にとってはいい環境になるでしょう。
リモートワーク正社員に転職するデメリット
リモートワークを行う際のデメリットをご紹介します。
・スイッチの切り替えがうまくできない
自宅で業務を行う場合、普段の生活環境と変わらないため業務に集中できなくなってしまう人もいます。
・良い環境が作れないとかえって作業効率が悪い
「家だと周りがうるさくて集中できない」「机やいすがオフィス仕様ではないので使いづらい」など仕事をする上での環境を整えづらいケースが多いそうです。
・周りとのコミュニケーションがとりづらい
リモートワークになると会社の上司や同僚に合わなくなってしまうため周りとのコミュニケーションを取りにくくなってしまいます。
少し気になることがあっても質問できないのは困りますし誰とも会話をできないことにストレスを感じる方も多いでしょう。
・状況把握ができない
「リモートワークだと多少サボっていてもばれることはないのでは」と考えている人もいるでしょう。
真面目に働いているのに「あの人はサボっているのではないか」と疑いをかけられたくない人にとってリモートワークは好ましくないはずです。
また社内で起きた小さなトラブルなどに気付くことが出来ず、対応が遅れてしまったり現状が把握できなくなってしまったりすることも多いようです。
リモートワークにおすすめの職種
リモートワークでおすすめの職種をご紹介します。
ITエンジニア・プログラマー
プログラマーは、コンピューターを動かすために用いるプログラム言語を利用してソフトウェアやシステムを作る仕事です。 一方システムエンジニアは、顧客からの依頼を受けて最適なシステムを開発し提供する仕事です。
家庭教師
家庭教師は生徒の家に行って勉強の指導をする仕事です。 最近ではコロナウイルスが流行したことによりオンライン家庭教師の需要が増えてきています。
Webマーケター
WebマーケターはWebを活用してWebマーケティング施策の企画・実行、改善などを行う仕事です。 インターネットが普及した現代において、様々な業界でWebマーケターのニーズが高まっています。
デザイナー・イラストレーター
デザイナーは写真、Webサイトのデザイン、車など様々な製品のデザインをする仕事です。 イラストレーターは似顔絵や絵本など顧客に依頼されたお題に対応したイラストを描く仕事です。 どちらの職業でも最近は紙媒体よりもインターネット上での需要が高まっています。
コンサルタント
コンサルタントは依頼された企業のデータを分析して今後の営業方針などのアドバイスを行う仕事です。 IT、経営など業界別に様々なコンサルタントが存在します。
事務・総務・会計士
事務は一般的な事務作業を行う仕事です。 総務は従業員が働きやすい環境を作る仕事です。 会計士は企業の経営状況をチェックして粉飾決算(企業が決算書に虚偽を記載する)を防ぐ仕事です。 事務はAIの発達によって今後需要が減ってくる可能性がありますが、総務と会計士は今後も安定した需要があるでしょう。
セールス
セールスは顧客が欲しいと言っているものを販売する仕事です。 マーケターは顧客のニーズに沿って製品を販売しますが、セールスは製品を売って利益を得ることをメインとして活動します。
アプリ開発者
アプリ開発者はWebアプリ(Webブラウザ向け)、ネイティブアプリ(スマホ向け)、ハイブリットアプリ(両方向け)などを製作する仕事です。 最近ではスマートフォンの普及により、アプリ開発者の需要が高まっています。
カスタマーサポート(顧客対応)
カスタマーサポートは顧客の問い合わせに対応する仕事です。 企業の顔となる仕事であるため、丁寧な対応力が必要になってきます。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーはプロジェクトの企画から完成までの責任を負う仕事です。 よく似た業種にプロジェクトリーダーがいますが、プロジェクトリーダーはリーダーとして指示を出し、プロジェクトマネージャーはスケジュールの管理などを行います。
Webディレクター
WebディレクターはWebサイトの制作に対して指示を出す仕事です。 時代の変化に柔軟に対応できる能力を持っている人なら年収アップが見込めます。
翻訳者
翻訳者は小説や説明書、映画の日本語・外国語を外国語・日本語に翻訳する仕事です。 今後需要が少なくなる傾向はありませんが、副業として取り組んでいる人が多いようです。
リモートワーク正社員に転職したい方におすすめの転職サイト7選!
リモートワークに転職しやすいおすすめの転職サイト・エージェントをご紹介します。
doda
dodaは業界最大級の転職サイトです。どの年代でも利用しやすい充実したサポートがあるので初めて転職をする方におすすめです。
運営会社 |
パーソルキャリア株式会社
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求人数 |
公開求人:190,475件
非公開求人:記載無し |
対応地域 | 全国、海外 |
転職サイトのタイプ |
総合型転職サイト
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公式サイト | https://doda.jp/ |
メリット・デメリット
求人数が多く選択肢が幅広い キャリアアドバイザーのサポートが丁寧 無料でセミナー受講 「年収査定」「合格診断」などの転職に活かせるツールがたくさんある
担当者の当たり外れの差が大きい
転職のスピード感を掴みづらい
利用時のポイント・活用術
特にIT業界・医療業界の求人が多く、未経験の転職にもおすすめ
初めて転職をする方はdoda転職エージェントを併用するとよい
リクナビNEXT
リクナビNEXTは全国で求人数が豊富な転職サイトです。無料会員登録をして利用できる「グッドポイント診断」は自己分析に最適なツールなのでぜひ利用してみてください。
運営会社 |
株式会社リクルート
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求人数 |
公開求人:54,200件
(未経験歓迎求人15,800件) 非公開求人:記載無し |
対応地域 | 全国、海外 |
転職サイトのタイプ |
総合型転職サイト
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公式サイト |
メリット・デメリット
求人数が多く、業種・職種の幅も広い
検索機能が使いやすい
無料の自己分析ツールグッドポイント診断が便利
希望条件に合わないスカウト・オファーメールが多数届く
地方の求人が少ない
基本的に自力で転職活動を進めるスタイル
利用時のポイント・活用術
転職活動をサポートしてもらえるリクルートエージェントを併用するとよい
エン転職
エン転職はオリコンの顧客満足度が5年連続でNo.1の総合型転職サイトです。同じ企業が運営している世代別の転職サイトやハイクラス転職をしたい人向けのサイトもあるので一緒に使ってみてください。
運営会社 |
株式会社エン・ジャパン
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求人数 |
公開求人:4,417件
非公開求人:記載無し |
対応地域 | 全国、海外 |
転職サイトのタイプ |
総合型転職サイト
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公式サイト |
メリット・デメリット
オリコン顧客満足度調査「転職エージェントの相談しやすさ」第1位を獲得するなど、サービスの満足度に評判がある
性格診断テスト3E-pで自己分析をサポート
採用におけるコツ・ポイントを詳しく把握している
比較的新しいサービスであり、求人数が少ない
利用時のポイント・活用術
多くの求人を紹介してもらいたい場合はリクルートエージェントなどの大手転職エージェントを併用する
女性の転職type
女性の転職typeは女性に特化した転職サイトです。約8割が正社員求人なので長く働きたい女性の方におすすめです。
運営会社 |
株式会社キャリアデザインセンター
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求人数 |
公開求人:2,398件
非公開求人:記載無し |
対応地域 | 全国、海外 |
転職サイトのタイプ |
女性特化型転職サイト
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公式サイト |
メリット・デメリット
アプリでスキマ時間に仕事探しができる
求人の約8割が正社員求人
第二新卒の転職に強い
求人のエリアが関東圏が多い
転職サポートが無い
利用時のポイント・活用術
地方の求人を探す場合は女性向け地方求人を持つマイナビエージェントを併用する
転職サポートを受けたい場合はtype女性の転職エージェントを利用する
転職サイトtype
転職サイトtypeは首都圏の求人を多く扱う総合型転職サイトです。typeオリジナルの「転職力診断テスト」では予想年収から転職力まで診断することが出来ます。
運営会社 |
株式会社キャリアデザインセンター
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求人数 |
公開求人:2586件
非公開求人:記載無し |
対応地域 | 全国、海外 |
転職サイトのタイプ |
総合型転職サイト
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公式サイト | https://type.jp/ |
メリット・デメリット
首都圏の求人が多い
「転職力診断テスト」が出来る
AIが求人を提案してくれる
職種によっては紹介求人が少ない
地方の求人が少なめ
利用時のポイント・活用術
地方の求人を探したい場合はマイナビエージェントと併用する
マイナビエージェント
マイナビエージェントは顧客満足度No.1を誇る総合型転職エージェントです。キャリアアドバイザー以外にも企業担当アドバイザーがいるため詳しい企業の情報を知ることが出来ます。
運営会社 |
株式会社マイナビ
|
求人数 |
公開求人:45,391件
非公開求人:18,061件 |
対応地域 | 全国、海外 |
転職サイトのタイプ |
総合型転職エージェント
|
公式サイト |
メリット・デメリット
キャリアアドバイザーは業界ごとの専任制
企業担当アドバイザーもバックアップ
サポート期限無し
独占求人が豊富
担当者の質にばらつきあり
求人情報に食い違いがあることも
求人紹介の連絡が多い
ハイクラス求人が少なめ
利用時のポイント・活用術
連絡が多いと感じる場合は、求人紹介メールや電話の頻度を減らしてもらうようにお願いする
経験やスキルに自信がある方はハイクラス特化型転職エージェントを併用する
リモートワーク正社員に転職するためのコツを伝授
「リモートワークに転職したいけれどハードルが高そう」と思う方も多いと思います。
そんな不安を抱いている方に転職を成功させるためのコツをご紹介します。
リモートワークの普及率が高い企業を選ぶ
リモートワークを行いやすいのは、IT分野の企業など主にソコンを使って業務をする仕事です。
総務省の統計データによると、情報通信業は9割以上、金融・保険業は8割以上がテレワークを導入しています。(出典:令和3年通信利用動向調査の結果)
テレワークを導入している割合が高い分野ほどリモートワーク可能なポジションの枠が空いている可能性が大きいです。
まだ自分の進みたい分野が決まっていない方はテレワーク導入率が高い企業を探してみるのも良いかもしれません。
実績をアピールする
リモートワーク正社員になるために面接時にアピールするべきことはこれまでの実績です。
リモートワークとなると会社側からの指導を行いづらくなるため、これまでにリモートワークを経験したことがある方は強みになるでしょう。
リモートワーク正社員に転職する際の注意点とは?
リモートワーク正社員に転職する際に気を付けておくべき注意点をまとめました。
通信環境を整えておく
自宅からオンライン会議に参加する場合、自宅ならではの雑音が周りの人に聞こえてしまったり、他の人の意見が聞き取りづらかったりとちょっとしたトラブルが起こり不便に感じる方も多いと思います。 些細なストレスを溜めないためにも通信環境をできるだけ整えておきましょう。
リモートワークだからこそ自己管理をしっかり行う
リモートワークになると普段の生活とのメリハリがつきにくくなるので、だらだらと仕事をしてしまいがちです。 特に自己管理ができない人にとってリモートワークはモチベーションも上がらず苦しくなってくるでしょう。 リモートワークになったことをきっかけに目標を立てるなど工夫して、自己管理をしっかり行えるようにしましょう。
〇〇不足に注意する
リモートワークを取り入れることによってよく起こる問題として「コミュニケーション不足」「運動不足」「情報不足」「集中力不足」などが挙げられます。 やってしまいがちなミスとしては「問題点に気付いていても無視してしまう」ということです。 会社内の状況を理解して積極的に働けるようにするためにも、課題を放置せずに解決する方向に持っていけるようにしましょう。
リモートワーク正社員への転職に関するQ&A
リモートワーク正社員へ転職したいと考えている人から良く聞かれる質問に答えました。 これからの転職活動の参考にしてみてください。
リモートワークをする際に必要な環境とシステムは何ですか?
リモートワークに必要なものは以下の通りになります。
必需品
・業務用PC
・マウス
・キーボード
・デスク
・椅子
・照明
あったら良いもの(企業によっては必需品)
・Webカメラ
・マイク
・ヘッドセット
・ブルーライトカット製品
またリモートワークをするためには光回線または無線回線(モバイルWi‐Fi)の設備を整えましょう。
働きやすい環境を作るために、窓やエアコンを利用して空気の入れ替えや温度調節ができる空間にすることをおすすめします。
未経験でもリモートワーク正社員に転職できますか?
未経験からリモートワーク正社員に転職することは非常に難しいでしょう。 理由としては、十分に研修ができないことが挙げられます。 転職していきなりリモートワークになっても仕事の進め方が難しく、スキルもなかなか身につかないでしょう。 企業側は即戦力がない社員を雇いたくはないので何も知識なしでの転職は厳しいでしょう。 またリモートワークができると言われていた企業に就職できたとしても最初のうちは出勤になる場合があるので注意しましょう。
リモートワーク正社員に転職する場合、面接時にどんなことを聞かれますか?
リモートワークへの転職したい方が面接時によく聞かれる質問は以下の通りになります。
・なぜこの企業を選んだのか
・なぜリモートワークを希望するのか
・リモートワークを行う環境は整っているか
・今までどのようなスキル・実績を積んできたのか
これらの質問に対してどのように企業に貢献していきたいのかなど前向きな意志と絡めた返答を考えておきましょう。
まとめ
リモートワーク正社員への転職はこれまでに実績を積んできれば可能です。 この記事で紹介した転職サイト・転職エージェントを利用して理想の転職を叶えましょう!