看護師の面接でどのようなことを聞かれるか気になっている方は多いのではないでしょうか？この記事では、看護師の面接で絶対に聞かれる質問とその回答、また多くの方が不安に感じる逆質問についても解説しています。新卒・転職時の面接を控えている方や面接対策を行いたいという方におすすめです。
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目次
面接の事前準備・気を付けること
面接先の情報収集
応募する病院や施設の理念や基本方針などを知るために、情報収集を事前に行いましょう。志望動機や働く熱意を伝えたりすることができます。自身の中で疑問点をまとめておけば、逆質問の内容を考える手助けにもなりますよ。
履歴書を見て考えをまとめる
志望動機や長所・短所などの必ず聞かれる質問に対しては事前に回答を準備し、自分自身の言葉で話せるようにしましょう。その際、履歴書に書いた内容と矛盾しないよう、履歴書を確認しながら行いましょう。周りの人にお願いし、面接練習を行っていくことも有効です。
面接の持ち物
・応募書類（履歴者や免許証のコピーなど）
・筆記用具
・メモ帳
・印鑑
・応募先から提出を求められているもの
基本的にこれらがあれば問題ありません。応募書類面接に備えて直前に読み返せるようにコピーを用意しておくと安心です。
面接会場へのアクセスを確認
面接会場への行き方は前日までに確認するようにしましょう。公共交通機関の遅延などを考慮して複数のルートを立てたり、早めに到着するようにしたりするのが良いでしょう。ただ早すぎるのも良くないので、15分前に会場に到着するくらいの時間を意識しましょう。
男性も女性も基本的に押さえるポイントは同じです。
| 男性 | 女性 |
| ・長すぎず清潔感のある髪型と髪色を意識 ・髭もしっかり剃る ・黒や紺など落ち着いた色のスーツ・白色の長袖シャツを着用 ・ネクタイの色は派手すぎないようにする ・落ち着いた色のビジネスバッグを持参 ・黒や茶色など落ち着いた色の磨いた革靴を履く ・爪は短く切って整える |
・長い髪は束ね、色が明るくなりすぎないように ・健康的でナチュラルメイク ・落ち着いた色のベーシックなスーツ・白色の長袖シャツを着用する ・ストッキングは肌色がスタンダード ・落ち着いた色のシンプルなバッグを持参 ・落ち着いた色のスタンダードなパンプスを履く ・爪は短く切りネイルやマニキュアはしない |
看護師の面接の流れ
受付
面接会場には15分前程度に着くようにしましょう。公共交通機関が遅延したり、面接会場が施設の入り口から離れたりしていることもあるので、面接会場周辺にはもう少し早くついていると安心です。受付前には髪型やメイクなどの身なりを確認します。受付の指定時間になったら受付を済ませて、控室などに入りましょう。
入室
部屋に入るよう指示があったら、ドアを3回ノックします。返事があれば入室し、後ろ手にならないよう注意して静かにドアを閉めます。面接官から「どうぞ」と言われたら着席するようにしましょう。荷物は椅子の脇に立てておきます。
自己紹介
最初に名前や職務経歴などの基本的な情報を入れた自己紹介をします。1分程度で収まる内容にしましょう。
志望動機
自己紹介の後に志望動機などの質問に入っていきます。
仕事内容の説明
仕事内容の説明などをされる場合があります。この後に逆質問はあるか聞かれることもあるため、きちんと聞き、疑問があれば解消するようにしましょう。
逆質問
逆質問がある場合、働く意欲を見せるために何かしら質問をするのがおすすめです。ただし既に説明された内容について質問するのは失礼にあたるので注意しましょう。
退室
面接が終わったら面接官にお礼を言い、お辞儀します。ドアの前で再度お辞儀をして退室しましょう。
面接でよく聞かれる質問&回答集
【新卒&転職者向け】質問&回答集
自己紹介
自己紹介では主に「名前」「最終学歴」「職務経歴」の3点が聞かれます。面接の最初に聞かれることが多いため、できるだけ簡潔に答えるようにしましょう。また面接を設けてくれたお礼や意気込みなど一言添えると好印象です。
志望理由
志望する病院の特徴と自身の強みが合致していることが大切なので、病院の情報や理念などを調べ、ありきたりな内容にならないようにしましょう。「なぜ他院ではなくここでなければいけないのか」が伝わるよう意識しましょう。
自己PR
自身のスキルや強みを伝えましょう。その強みが発揮された具体的なエピソードも交えるとより説得力が増します。学生であれば看護学校時代の経験であったり、看護経験がある方であればその中での経験など、再現性のあるエピソードを選ぶと、「当院でも活躍してもらえそう」という印象を与えることができます。
長所・短所
応募者の人柄を知るためによく聞かれる質問なので、自己分析をしっかりと行って答えられるようにしておきましょう。長所は具体的なエピソードと共に話し、短所は「克服するために何をしているか」も一緒に話すようにしましょう。
目標・キャリアプラン
「どのようなキャリアプランを立てているのか」、「将来どのような看護師になっていたいのか」を伝えます。病院側は自ら積極的に学んだり、長期的に活躍してくれたりする人を求めているので、学習意欲やマネジメントの意欲を伝えると印象アップに繋がります。
希望配属先・勤務条件
自身が考える希望の配属先とその理由を伝えます。働く意欲を伝えるためにも「希望無し」という回答は避けましょう。また夜勤・残業は可能であるか質問されることがあるため、自分が希望する勤務条件を事前に考えておきましょう。待遇面などの言及しすぎるとあまり良い印象にならないため、優先度の高い条件から伝えていくことも大切です。
看護観
「看護師とはどうあるべきか」、「看護の仕事をする上で大切にしていることは何か」を伝えます。応募者の看護観が病院の理念とマッチしているかを確認し、長期的・意欲的に働いてくれるかを確認するための質問なので、ポジティブな印象を与えられるようにしましょう。
看護師を目指したきっかけ
仕事に対するモチベーションを確認するために聞かれることがあります。基本的にはそのまま看護師を目指すきっかけとなったエピソードを伝えれば問題ありません。「給料が高いから」などの待遇面の話は出さないようにしましょう。
【転職者向け】質問&回答集
転職・退職理由
前職を退職したのと同じような理由で退職しないかを確かめるために確認されます。「職場の人間関係」などのネガティブな理由は避けて、「新たな成長機会を得たい」などのポジティブな理由を伝えるようにしましょう。結婚・出産などのライフイベントに際する退職などはそのまま伝えてOKです。
スキル・能力
看護経験がある方は、保有する資格や、スキル・能力を伝えましょう。資格だけでなく、マネジメント経験や問題解決能力などでもOKです。その際、病院の形態や希望する配属先に沿った回答を心掛けましょう。
患者様との印象的なエピソード
応募者の性格や、何をやりがいに感じるのかなどを確かめるために聞かれることがあります。患者さんとのやりとりを通じて学んだ経験や成長した点、それらを今後どう活かすかなどを伝えるようにしましょう。
インシデント経験
「インシデントにどう対処したか」、「インシデント後にどのような対策を行ったか」などを伝えます。インシデントは誰にでも起こり得るものなので、嘘をついて隠すのではなく正直に話すようにしましょう。業務に対する意識の高さや、失敗を活かして成長できる人材であることを伝えることが大切です。
たまに聞かれる答えにくい質問&回答集
こういった質問は、応募者が想定していない質問に対してどのように答えるか、どのような人物なのかを見るために聞かれることがあります。選考に直結しにくい質問内容もあるので、自分の考えを正直に伝えることが大切です。
休日の過ごし方
休日の過ごし方やストレス発散方法などを聞かれることがありますが、アイスブレイクとしての役割がほとんどのため選考に関わるということは少ないです。会話のきっかけとなるような、面接官が反応しやすい趣味などを答えることで、緊張もほぐすことができます。
他院との併願状況
就職や転職において他院と併願することは当たり前なので、併願しているからと印象が悪くなるということはありません。他院と比較して、そこでしかできない特徴に魅力を感じているということを伝えたり、応募先が第一希望であることをアピールしましょう。併願しているのに他院は受けていないと言ったり、内定が出たら必ず入職すると言い切ったりするのは避けましょう。
希望する配属先に入れなかったらどうするか
希望する配属先に入れなくても、「違う科で看護に徹したい」、「自身の知見を広げたい」などポジティブな回答をして、働く熱意を伝えることが大切です。
結婚・出産の予定はあるか
結婚・出産時に退職をするのかどうかを確認するために聞かれることがあります。プライベートのことなので答えにくいとは思いますが、自分の思っていることを正直に伝えましょう。あくまでも予定でしかないので、現時点で考えていることを伝えられればOKです。
逆質問集
面接の終盤に面接官から「何か質問はありますか？」と聞かれる場合があります。「特にありません。」という回答は避け、職場の雰囲気を知るための質問をしたり、働く熱意を伝える最後の場として活用しましょう。また待遇面について深く質問すると悪い印象を与えてしまうこともあるので、できるだけ避けるようにしたり、どうしても聞きたい場合は直接的な表現を避けて伝えたりするようにしましょう。
質問例
・入職するまでにやっておいた方が良いことはありますか？
・看護師の人数や年齢などの構成について教えてください。
・研修機会や研修内容について教えてください。
採用担当がポイントと面接のコツ
表情や目線などの態度
険しい表情でなく笑顔で受け答えができているか、目線が泳いでいないか、などの態度全般を面接官はチェックしています。患者さんや患者さんのご家族と話す上で問題ないかという点を見ているので、姿勢を正し、面接官と目を合わせて明るい表情で受け答えするようにしましょう。
コミュニケーションスキル
表情や姿勢なども含まれますが、自分だけの話になっていないか、相手の話を聞く気持ちがあるように見えるかなどのコミュニケーションスキルも問われます。面接官の話に相槌を打ったり、少し前のめりに話を聞いたりすることで、コミュニケーションスキルの高さをアピールしましょう。
質問への受け答えの仕方
面接時に緊張して受け答えが上手くできないという方もいるかもしれませんが、患者さんや他のスタッフときちんと話せるかを見られているので、仕事中での会話のように、堅くなりすぎず簡潔に話すことがポイントです。また暗記した内容をそのまま話すのはNG。質問内容に対してつじつまの合う回答ができているかや、言葉遣いに気を付けられているかは重視されますが、人柄や熱意が伝わるように自然な会話を意識しましょう。
その人が常識的か
身だしなみや面接中の言葉遣い、話を聞く態度などに問題が無いかという点も見られています。相手のことを敬う姿勢を大事にしましょう。また待遇面の質問はあまり好まれない傾向があります。給与や福利厚生などの諸条件は内定後に詳しく聞くようにしましょう。
職場との相性は良いか
物事には相性がありますが、職場との相性の良し悪しも見られています。面接中の雰囲気や受け答えの内容などから、職場と相性が合うかどうか、人間関係で苦労しないかを判断しています。看護師はチームで働くため、その人と他のスタッフの相性の良し悪しは非常に重要なポイントとなります。どんなに優秀な人であっても、職場と合わないと判断されれば面接で落とされてしまうので注意しましょう。
ポジティブな返答を心掛ける
前職の退職理由がネガティブでも「幅広い仕事を経験したい」など、ポジティブな理由を言うようにした方が好印象を与えることができます。「またすぐに辞めるのではないか？」という面接官の不安を無くせるよう、働く熱意や意欲を伝え、ポジティブなイメージを持たせましょう。
面接対策をしてくれるおすすめの看護師特化型転職エージェント5選
マイナビ看護師
マイナビ看護師は、看護師専門の求人・転職サイトです。全国に拠点があり、キャリアアドバイザーが病院・施設・クリニック・介護施設・訪問看護ステーション、企業に足を運んで求人情報を確認しています。求人紹介だけでなく、職場の環境なども情報提供してくれるため、事前に把握することができます。対面での面談を重視してしっかりとヒアリングしてくれるため、ミスマッチが少ないようです。地方での転職を検討している方にもおすすめです。
基本情報
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| 転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
| 公式サイト | マイナビ看護師 |
メリット・デメリット
独占求人や非公開求人を多数保有
転職時期を明確に伝えないとサポートが薄くなることも
利用時のポイント・活用術
応募前に担当者に条件面などを細かく確認する
ナース人材バンク
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基本情報
| 運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
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| 対応地域 | 全国 |
| 転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
| 公式サイト | ナース人材バンク |
メリット・デメリット
業界最多の求人数
地域担当性で希望エリアの求人に詳しい
病院以外の求人も多数保有
看護師専門であるため的確なアドバイスをもらえる
LINEでのやり取りが可能
担当者の質にばらつきあり
希望外の求人を紹介されることも
利用時のポイント・活用術
担当者が合わないと感じたら変更する
複数の看護師転職サービスを併用して情報を収集する
地方求人や病院以外の職場での求人が豊富
大学病院からの信頼も厚いため求人が充実
面接対策や書類添削などのサポート
対面での面談を重視して紹介（ミスマッチが少ない）
情報が古い、間違っている可能性がある
ナースではたらこ
ナースではたらこは専任のキャリアアドバイザーが求人探しから面接対策、退職時のフォローまで手厚くサポートしてくれます。看護師対応満足度では第1位となり、どのような転職理由でも丁寧にサポートしてくれます。
基本情報
| 運営会社 | ディップ株式会社 |
| 求人数 | 94,831件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
| 公式サイト | ナースではたらこ |
メリット・デメリット
看護師対応満足度第1位
丁寧でスピーディーな対応
サポート力・交渉力が共に高い
アドバイザーによってサポートにムラあり
求人の量がそこまで多くない
利用時のポイント・活用術
求人数が多いレバウェル看護などを併用する
まとめ
この記事では看護師の就職・転職活動時の面接で押さえるポイントや実際の質問内容について紹介しました。患者さんやそのご家族、他の看護師など人と関わる仕事のため、面接時の印象がとても大事になってきます。今回の記事では面接前にできる準備から面接中に注意するポイントなどを詳しく紹介しているので、ぜひ活用してみてくださいね。