看護師として激務に追われていると、「仕事を辞めたい」「看護師を辞めたい」と考える人は多くいます。
ですが、いざ辞めるとなると甘えなのではないか、こんな理由で大丈夫かと不安になってくる方もいるでしょう。
この記事では、看護師を辞めたいと考えている人によくある理由や、働く施設ごとの辞めたい理由から、どうすべきなのかまで解説します。
実際に辞める際のタイミングや手続き、転職の方法なども紹介しているので是非最後までご覧ください
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目次
看護師を辞めたい理由とは?本音11選
看護師が辞めたいと考えている理由について、気になる方は多いですよね。
看護師を辞めたいと思っている方の本音とそれへの対策を集めました。
自分と同じ理由がもしあれば一度確認してみてください。
理由としては、
・人間関係がうまくいかない
・業務が危険
・ミスが怖い、責任が重い
・残業や夜勤がつらい
・仕事ができない
・給料が低い
・ストレスによる体調不良
・クレームがつらい
・コロナウイルスの影響
・結婚や子育て
・他にやりたい仕事がある
の11点です。
人間関係がうまくいかない
人間関係に関する悩みは看護師でよく見受けられます。
女性が多いため殺伐とした雰囲気が生まれやすい上に医師との関係も重要なため、人間関係がうまくいかないと辞めたいと思うようです。
しかし人間関係においては行ってみなければわからず、転職しても改善されるとは限りません。
転職に踏み切る前に、現在の職場で円満な人間関係を築けるよう一度行動を起こしてみることが対処法になることも。
明るく挨拶をしたり、積極的にコミュニ―ケーションをとったり、相手の良いところをさりげなく褒めたりすると好転する場合もあります。
しかしパワハラなどが横行している場合は、すぐにでも転職を検討しましょう。
また身体や心の病気に繋がるほどつらい場合は、健康に被害が及ばないうちに転職を考えましょう。
業務が危険
看護師の業務には危険、もしくは汚いと抵抗を感じ、辞めたいと感じる場合もあるようです。
実際、針刺し事故の危険や感染の危険があったり、排泄物の処理、鼻汁や痰の吸引も行います。
また仕事内容にまだ慣れていない1年目の新人看護師が抵抗を抱きやすい傾向にあります。
もし耐えられないと感じる場合は、病棟の看護師以外の仕事に転職しましょう。
ミスが怖い、責任が重い
看護師は小さなミスで人の命に関わる危険があるため責任に耐えきれず辞めたいと思う場合もあるようです。
またミスの発生に対しての責任が非常に重く、ミスをするのが怖くて業務に支障をきたすこともあります。
特に急性期病棟や緩和病棟は死と隣り合わせで、プレッシャーは何十倍にも大きくなります。
新人の場合はまだ業務に慣れていないだけの場合もあるので、休養を取るなどしてストレスを溜め込まないことを意識しましょう。
また医療事故への不安度合いは職場によって異なるので、転職する場合は医療事故が発生しないようにしっかり取り組んでいる場所がおすすめです。
残業や夜勤がつらい
看護師は人手不足や患者の急変などで残業が発生しやすいのが現状です。
そのため、多くの看護師が残業や夜勤による過労を理由に辞めたいと感じるようです。
残業をしている看護師は8割以上で、過労死ラインにひっかかるほど危険な勤務をしている看護師は0.8%もいると言われています。
過労死ラインの月60時間以上の勤務や、夜勤明けすぐの日勤、労働基準法違反のサービス残業などがある場合はすぐに転職を検討しましょう。
仕事ができない
看護師は日々臨機応変な対応が求められるため、様々な仕事内容をこなせないと自信を無くして辞めたいと思う場合があるようです。
特に1年目など入ったばかりの若手であればあるほど、「仕事ができない」と思いがちです。
必ずメモを取ってまとめる、期限を決めて仕事を覚える、指さし確認・声出し確認、ダブルチェックなどを行いましょう。
取り組む姿勢を少し変えるだけで、現状を改善できることがあります。
また内容として向いていないと感じる方は、異動願いを出してみるのも対処法の一つです。
給料が低い
看護師はシビアな仕事内容・勤務形態であるにも関わらず給料はあまり高くありません。
そのため、仕事の量と給料があってないと感じる人もいるようです。
看護師は職場を変えてもあまり給料が変動しないため、給料を上げたいのならば看護師以外に転職しましょう。
しかしキャリアプランがないまま退職は危険なので、やりたい仕事など将来に向けたプランを立てて辞めることをおすすめします。
ストレスによる体調不良
看護師の激務は、心身ともに体調不良の原因になっています。
慢性的な吐き気や不眠症、不安障害やうつ病などのストレス症状がある場合はすぐに転職や退職を考えましょう。
体調不良が悪化すると転職よりも退職を優先せねばならず、職を失いかねないので早めに転職を検討ことをおすすめします。
クレームがつらい
看護師をしていると患者さんやその家族から様々なクレームを受けることがあります。
場合によってはそのクレームと責任等を理由に、辞めたいと感じるようです。
長時間労働・不規則勤務・責任感などで精神的にも肉体的にも負担が大きい上に、他者からのクレームは追い打ちになりかねません。
クレームが辛いときには、同僚や仲間に相談するなどで発散しましょう。
また職場を変えてもクレームを浴びる可能性は消えません。
どうしても耐えられない場合は看護師の資格を活かして別の職業へ転職することをおすすめします。
コロナウイルスの影響
コロナウィルスの影響によって看護師の負担が大きくなったことも理由の一つです。
過重労働や感染への精神的な不安、家族に感染させてしまう心配などのストレスが発生しています。
コロナウィルスの影響で辞めたい場合は病院を変えてもあまり状況は変わりません。
看護師の資格を活かして他の職種に転職するといいでしょう。
結婚や子育て
結婚や子育てなどプライベートな事情が理由な場合ももちろんあります。
夜勤や残業が多い看護師の仕事は家事や育児と両立することは非常に難しいです。
家事・育児に協力してもらうことが難しい場合は、看護師ママが多い病院や託児所がある施設など家庭に理解ある職場へ転職しましょう。
また子どもの急な体調不良に対応できるような職場ならば、安心して仕事にも集中できます。
他にやりたい仕事がある
看護師以外にやりたい仕事を見つけたというポジティブな理由もあります。
他にやりたい仕事があるというポジティブな理由の場合は、是非転職をして積極的に挑戦するのがおすすめです。
しかし急に退職するのではなく、今後のキャリアプランを立ててしっかりと転職先が決まってから退職しましょう。
施設別の看護師を辞めたい理由
看護師は病院以外にも多くの場所・施設で活躍しています。
そんな看護師の施設ごとに分かれた悩み・辞めたい理由を紹介していきます。
施設としては、
・特別養護老人ホーム
・老人保健施設
・回復期リハビリ病棟
・有料老人ホーム
・検診センター
・地域包括支援センター
・精神科
・保育園
・乳児院
・美容外科クリニック
の10施設について紹介します。
特別養護老人ホーム
通称特養と呼ばれる介護施設です。
ここで働く看護師は、残業・オンコールが多いため、労働環境が悪いため、医療ケアの判断を担うなど責任が重いため、などの理由で辞めたいと考えています。
労働環境に関して肉体的・精神的に厳しい場合は転職を検討しましょう。
責任の重さに関しては、もしもの場合をきちんと考えてどうするべきか把握しておくことで緩和されることがあります。
それでも肉体的・精神的につらいと感じたら無理せず転職を考えましょう。
老人保健施設
通称老健と呼ばれる介護施設です。
ここで働く看護師は、医療的判断を担うこともあり責任が重いため、他の職種スタッフとの連携が大変なためなどの理由で辞めたいと考えるようです。
老健は医師が不在になることもあり、時に看護師が医療的判断を担う場合があるため責任の重さを感じる人もいます。
また介護士やケアマネージャーなどの他職種のスタッフと連携を取らねばならず、その大変さも一因のようです。
医師がいない場合の対応については事前に打ち合わせをしたり、指示を仰ぎましょう。
連携については、まずコミュニケーションをとりながら相手と良い関係が築けると良いかもしれません。
ですが、なかなかうまくいかない場合もありますのでその場合は別の職場も検討しましょう。
回復期リハビリ病棟
回復期リハビリ病棟や病院は急性期病棟よりも手薄な場合が多いのに、最も介助量がかかるためかなり大変な職場です。
ここで働く看護師は、介助が大変なため、やりがいを感じにくいため、医療スキルが得られず不安なためなどの理由で辞めたいと考えています。
介助の負担は大きいのに対して、仕事内容はトイレ誘導・バイタル管理・見守りなどが中心で医療行為は少なく、やりがいを感じにくい場合もあります。
介助業務がつらい場合はリハビリの専門の方から介助方法を学んで協力を得ると緩和できる可能性があります。
さらに研修等でリハビリ看護の専門性を高められると、看護師としてのスキルも向上することになります。
有料老人ホーム
ここで働く看護師は、医師が常駐おらずすぐに指示を仰げないため、オンコールがプライベートの行動まで制限するためなどの理由で辞めたいと考えています。
有料老人ホームでは介護業務も行う必要があり、看護師の業務のみをイメージしているとギャップを感じる場合もあるようです。
また医師が常駐していない場合が多く、緊急時に行う医療ケアの判断を看護師が行う責任が重いのも事実です。
オンコール対応も多く深夜に呼び出されてそのまま日勤をすることも施設によってはあります。
オンコール対応に関しては、勤務体制に深夜対応についての対策をしっかり行っている勤務先を選びましょう。
検診センター
ここで働く看護師は、早朝出勤が大変なため、やりがいを感じられないため、検査を担当する責任が重いためなどの理由で辞めたいと考えています。
検診センターの看護師は施設外の巡回検診を行う場合に朝4時などの早朝出勤があり、辛さや大変さを感じる場合があります。
血圧測定や採血など単調作業を必ず毎日繰り返すため、やりがいを感じられずに退屈に感じることもあります。
一方で施設内検診に当たる人手が少ない巡回検診が多い日は、一つの検査に一人しか配置されず責任が重く感じる人も。
「仕事内容にやりがいを感じられない」「勤務形態が合わない」と考えているなら、検診センターでない職場がおすすめです。
地域包括支援センター
地域包括支援センターとは、高齢者が取り組めるケアプランを作成するのが主な仕事です。
ここで働く看護師は、看護師としてのスキルが活かせないため、業務量が増えたためなどの理由で辞めたいと考えています。
高齢者が取り組めるケアプランを作成するのがメインなため、看護師としてのスキルが活かせないことがあります。
また支援の範囲が拡大すると、業務量が多くなることもあります。
やりがいが欲しい、職場と合わないと感じたらスキルアップできる職場などに転職しましょう。
一方業務量が多くて辛い場合は、改善できないかを相談してから転職するか考えましょう。
精神科
ここで働く看護師は、精神的に病んだため、患者さんからの暴言や暴力が怖いためなどの理由で辞めたいと考えています。
精神科では、共感性の高い人が働くと患者に影響を受けてしまって精神的につらくなってしまうことがあります。
また場合によっては暴力や暴言を行う急性症状を持つ患者の対応が必要な場合も。
共感性の高い人は注意をして働きつつ、プライベートでのリフレッシュ方法を考えましょう。
暴力・暴言に悩まさる場合は対処法を学ぶ等がありますが、耐えられないような場合は転職を考えましょう。
保育園
ここで働く看護師は、保育業務を行うこともあるため、保護者からのクレーム対応が難しいためなどの理由で辞めたいと考えています。
保育園看護師は、保育業務を行う必要もあり看護師業務と関わらない部分が存在します。
そんな中で保護者からのクレームも受けることがあるため、余計に辛いと思うようです。
また保育士との連携も必須であるため、まずは保育士と積極的にコミュケーションを取りましょう。
クレーム対応の際は最後まで話を聞き、相手の感情が落ち着くのを待ちましょう。
しかし職場環境が悪い、人間関係が悪いという場合は他の転職先を探すことをおすすめします。
乳児院
乳児院は、様々な事情で家族と共にいられない乳児を対象としたケアを行います。
ここで働く看護師は、急変対応の責任が重いため、夜勤必須の勤務体制やオンコール対応の多い環境が辛いためなどの理由で辞めたいと考えています。
急変しやすい乳児の対応は事前に医師から指示を仰いでおきましょう。
また、夜勤やオンコール対応などが厳しい場合は日勤専従の職場への転職をおすすめします。
美容外科クリニック
ここで働く看護師は、営業ノルマがきついため、若い看護師が多く30代40代となったときに働き続けられるか不安なためなどの理由で辞めたいと考えています。
美容外科クリニックや美容クリニックは営利企業である場合が多いです。
そのため、看護師にも個人的な営業ノルマが課されることもあります。
営業ノルマがきついと感じる場合は営業の方法を勉強するか、ノルマの無いクリニックへの転職をおすすめします。
また年齢に不安がある場合は、一般の診療も行っている美容クリニックなど比較的年齢層の高い職場へ転職することを考えましょう。
看護師が仕事を辞めたくても辞められない事情
多くの看護師は仕事を辞めたいと考えていても、実際には辞められない事情を抱えていることがあります。
ここでは、看護師が辞めたい仕事を辞められずにいる事情とその対処法を解説します。
事情は、
・奨学金を抱えている
・退職を認めてもらえない
・収入への不安
の3つが主になります。
奨学金を抱えている
奨学金で、「看護師奨学金制度」を利用している場合はなかなか退職ができない場合があります。
看護師奨学金制度は、看護学校を卒業後に奨学金貸与を受けた病院か都道府県から指定された病院で奨学金を借りた期間と同期間従事すると、返済が免除される制度です。
そのため、いわばお礼奉公としてその病院に一定期間働かねばならず、途中で退職する場合は奨学金を返還せねばならない場合があるのです。
就職活動が必要なく、メリットも大きい看護師奨学金制度ですが、5~7年程の勤続が必要である場合もあるのが特徴です。
ですが、一括で返還する必要はありません。
途中で退職をするため返還をしなければならない場合でも、一括である必要はありません。
また、病院側も奨学金の返還を理由に引き止めるなどの行為は法律上禁止されています。
たとえ全額返金を求められたとしても、辞められないわけではありません。
分割で返還できるよう手続きをするなどを行いましょう。
退職を認めてもらえない
退職の意志を示した際に、辞めることを許してもらえなかったり、手続きを先延ばしにされてしまうことがあります。
人手不足などを理由に、病院側もなかなか簡単に辞めさせてくれないことが多々あるようです。
ですが、退職者は労働者の大切な権利です。
たとえ病院側に引き止められたとはいえ、続ける義務は全くありません。
また、手続きを先延ばしにされた場合は2週間をめどにもう一度掛け合いましょう。
退職の意志を示してから2週間で、雇用は終了させることができると法律で定められています。
先延ばしにされてもあきらめず、辞めたい意志をきちんと伝えましょう。
収入への不安
退職をするという場合にどうしても拭えないのが収入面での不安です。
ですが、失業手当が受給される場合もあります。
失業手当は、離職日以前の2年間に、雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上あることを満たしていれば90日間受け取れます。
ただし、受け取る場合は求職活動が必要になります。
また貯金がある場合も、貯金を切り崩しながら転職活動などを行うことが可能です。
また労災保険や傷病手当金など、条件を満たしていれば受け取れるお金があります。
退職するか迷っている場合は一度確認して、受け取れるかどうか確認しましょう。
仕事を辞めたい!と思ったらまずやってほしいこと
看護師が今の仕事を辞めたい、看護師を辞めたいと感じた場合にまずやってほしいことを紹介します。
退職や転職に踏み切る前に確認すると、改善に繋がることもあります。
やってほしいことは、
・まず少し休んでみる
・信頼している人に相談する
・部署などの異動願いを出す
・転職しても良い
です。
まず休んでみる
仕事を辞めたいと感じた時には、まずは休暇を取得して休んでみましょう。
毎日辞めたいと強く感じながら働いていると、日増しに心が荒んで余裕がなくなってしまいます。
そこで休みを入れるとリフレッシュもでき、将来を踏まえて辞めるか辞めないかを考える余裕ができるのです。
休暇中は十分な睡眠をとって趣味に没頭したり友達と会ったりして楽しく過ごしましょう。
仕事から離れて、自分がこれからどうすべきかを冷静に考えてみましょう。
信頼している人に相談する
仕事を辞めたいと感じたら、信頼している人に相談しましょう。
愚痴などならば看護師の友人、アドバイスが欲しいならば看護師の先輩、意思が固まっているならば上司がおすすめです。
また、看護師ではない友人などから外の意見を聞くことでどうすべきか見えてくることや心が楽になることもあります。
部署などの異動願いを出す
部署や診療科内での人間関係や仕事内容を理由に辞めたいと思っている場合は、異動願いを提出しましょう。
今の部署や診療科から離れることで、悩みから解放されることもあります。
そう頻繁に異動はできませんので、注意は必要です。
転職しても良い
休みが簡単に取れない、異動もできない、など対処法すら行うのが難しい場合も勤務先によっては見受けられます。
そんな状態や、もう心身ともに耐えられないといった状況ならば早めに退職・転職をしましょう。
休みや取れないというのは、往々にして職場に問題があります。
心身を壊してしまう前に退職・転職に踏み切っていいでしょう。
また、休みを取っても異動をしてもやっぱり辞めたいと思う場合も転職がおすすめです。
退職・転職は甘えや逃げだと考える人もいますが、全くそんなことはありません。
自分にあった職場を見つけたいというポジティブな理由は逃げではありません。
転職は珍しくない!辛い時は早めの転職を
看護師は魅力ある職業ですが、他の病院や他業種への転職は珍しくありません。
国家資格でもある看護師だからこそ、前向きに転職を叶えているケースも多いようです。
看護師資格をもっているということは、それだけ多方面での活躍が見込める証になります。
再就職にゆうりになることも多くあります。
看護師であることに誇りをもって、転職を決断すると良いでしょう。
また心身に大きな負担がかかっているなどの問題を抱えている場合も早めに転職を検討しましょう。
仕事を辞めるタイミングと手続き
いざ仕事を辞めようと思っても、どのタイミングで辞めるのがいいのでしょうか?
ここでは、仕事を辞める時のタイミングとその後の手続きについて紹介します。
辞めるタイミングはボーナス支給後!
ボーナス支給後に合わせて退職の意向を伝えるのがおすすめです。
ですが、「辞めたい」と感じた時点で辞めてしまっても何の問題もありません。
ただボーナスの支給時期に合わせると収入面での不安等を軽減できたり退職時期の目安が見えます。
なおボーナス算定期間に退職の意向を伝えてしまうと減額などをされる可能性があります。
ボーナスをもらってすぐに辞めることも周囲からあまりよく思われないことがあるので、支給後2週間程度経ってから退職の意向を伝えましょう。
退職の意向は3か月前に伝えると良し
退職したい旨は2~3ヵ月前までに伝えておくのがベターです。
また病院のためにも、同僚と辞める時期が重なる事態は極力避けた方が無難です。
早めに伝えておくことで、後任者の育成や人員補充などに時間を割けるため引き止められることも減ります。
ただし退職の意思表示の時期については、院内規程に定められていることもあるので注意が必要です
言いにくいことではありますが、残された同僚や病院に迷惑がかからないよう、早めに伝えましょう。
失業保険の申請をしよう
退職後すぐに転職しない場合は、失業保険の申請手続きを行いましょう。
失業保険とは失業した人が1日でも早く再就職するための支援金として給付されるものです。
そのため、新しい仕事につけるよう求職活動を行いながらの受給となります。
自分が支給の対象か、受給する場合は求職活動をどうするかなども調べておきましょう。
年金・健康保険の手続きをしよう
退職すると厚生年金保険の資格を失うため、健康保険や国民年金に加入する必要があります。
加入する場合には、退職日の翌日から14日以内に住民登録をしている役所で手続きが必要になります。
退職日が確認できる書類として資格喪失証明書や退職証明書などが必要になるため、退職日には忘れずに受け取るようにしましょう。
1年目の新人看護師は辞めない方がいい?
1年目の新人看護師は辞めない方がいいという通説をたまに耳にしますが、それは本当なのでしょうか。
1年目は慣れない仕事と現場の厳しさに辛くなることも多い時期です。
責任の重い看護師の仕事だからこそ、辞めたくなることもあるかもしれません。
ですが、結論的に1年目の新人看護師ならば辞めない方がいいのは事実です。
それは理不尽なことに耐え続けるべきということではありません。
どの職業でも慣れるまでは大変です。それを理解したうえでもう少し頑張ってみると、慣れてきたときに気づけることも多いはずです。
せっかく勉強して資格を取ったからこそ、看護師として患者のために働いた実感を味わってから辞めても遅くはありません。
年代・経験別のおすすめ職場の選び方
看護師の年代や経験の量別におすすめの職場の選び方を紹介します。
転職・就職を考えている人は是非参考にしてください。
1年目、2年目以降、30代・40代以上のベテランの3つに分けて解説します。
1年目の新人看護師は「教育体制」に注目
1年目の新卒・新人看護師の方は、教育環境や教育体制に注目しましょう。
教育体制が整っていて新人のサポートが手厚い職場は新人の方におすすめです。
看護師の能力を段階的に表して能力を示すクリニカルラダーや先輩看護師が指導を行うプリセプターなどの制度を採用している病院がおすすめです。
しかし制度が整っていても十分に機能していない可能性があるため、口コミや評判もチェックして調査しましょう。
2年目以降の看護師は「専門性」にも注目
2年目以降の看護師の方が辞めたい場合は、専門性も視野に入れて職場を探しましょう。
専門性が高い病院はそれぞれスキルを身に着けることができます。
皮膚科なら内服や軟膏の治療効果、小児科は大人の身体の仕組みと違う視点を得られたり、精神科は患者さんが疾患とうまく付き合うための接し方を学べたりします。
上記に限らず、専門性の高い病院は数多く存在します。
2年目以降は自分のキャリアプランを考慮して希望の病院を選び、実際に働きながら専門性を高めスキルアップを図りましょう。
30代・40代以上は「キャリア」に注目
30代・40代の看護師の方が辞めたい場合は、今後のキャリアに注目して職場を探しましょう。
残業や夜勤などで辛い職場を選ぶと、経験を積んでもすぐに転職することになり長期的なキャリアを築くことが難しい場合があります。
現在の体力だけでなく数年後のことも考慮して、体力面でハードすぎず長く働きやすい職場を選ぶと長期的なキャリア構築に繋がります。
看護師が転職を成功させるコツ6選
いざ転職すると言っても、どうすればいいのでしょうか。
看護師で転職を考えている人に向けて、転職を成功させるコツを7つ紹介します。
・看護師を辞めるのか続けるのかを決め、辞めるなら目標を立てる
・譲れない条件を決める
・事前に職場見学をする
・情報収集をする
・転職サービスも使う
・個人経営の病院も検討する
それぞれ開設します。
看護師を辞めるのか続けるのかを決め、辞めるなら目標を立てる
まずは看護師を続けるのか、看護師を辞めて他の職種に就くのかを考えて決めましょう。
それによって転職活動が変わってくるためです。
厳しいな労働環境や人間関係に悩んでいる場合は、看護師として他の職場に転職するのもおすすめです。
看護師を辞めて他の仕事に転職する場合は、どんな仕事に就いてどのように働きたいのかを明確にするとスムーズに転職活動に取り組めます。
また辞める場合は、事前に明確な目標を立てましょう。
一から新しい経験とスキルを培う場合も、明確な目標があると再スタートがしやすくなります。
譲れない条件を決める
続いて、転職先に求める条件に優先順位をつけて譲れない条件が何かを考えましょう。
看護師ならば夜勤が少ない職場・人間関係が良好な職場・残業が少ない職場など求める条件は人によって様々です。
どうしても譲れない条件を決めておくと、幅広い選択肢から自分に合う職場を探しやすく、選びやすくなります。
看護師以外の職種でもそれは同じです。
ですが希望条件が多すぎると当てはまる職場が少なく、スムーズに決められないので注意しましょう。
事前に職場見学をする
気になる求人が見つかったら、応募する前に見学を行うことも有効です。
病院の場合などは見学することで、人間関係の雰囲気や忙しさなどある程度把握することが可能です。
若手看護師とベテラン看護師の会話や電話対応、お手洗いやナースステーションの清潔さなどをチェックしましょう。
看護師が話す会話に不穏な空気がある場合、施設の人間関係が良好でない可能性があります。
またお手洗いやナースステーションが清潔でない場合は、掃除や整理整頓に手が回らないほど忙しい可能性が高いです。
情報収集をする
口コミや知り合いから情報収集することも転職を成功させるためのポイントです。
先輩や友人の看護師から話を聞いたり口コミサイトで評判をチェックしたりして、多くの情報を手に入れましょう。
人間関係が悪い・残業が多い・パワハラがあるなど口コミをチェックすると、転職後のミスマッチを防げて転職先を選びやすくなります。
転職サービスも使う
転職サイトや転職エージェントなどの転職サービスを活用するのも、コツの1つです。
転職サイトは求人情報からは得られない職場の雰囲気や残業の実態などリアルな情報を保有しているため、ブラックな職場を避けて求人を選択できます。
転職エージェントは人気企業や好待遇案件の非公開求人も保有していることもあるので、新たなキャリアを選ぶ方でもピッタリな仕事が見つかるでしょう。
また看護師の求人を中心に取り扱う看護師特化型転職サービスであれば、業界知識が豊富な担当者に看護師ならではの悩みを相談できます。
一人では大変な情報収集のサポートが完全無料で受けられるので、転職を考えているならば是非活用しましょう。
個人経営の病院も検討する
厳しい職場環境や仕事内容に疲弊してしまった場合は、個人病院もおすすめです。
個人経営の病院は、一般的には日勤中心で決まった日に休みがとれるため、生活リズムを整えやすい傾向があります。
また患者との関わりが密になる傾向にあるので、総合病院とは違ったやりがいを見つけられる可能性も。
しかしスタッフの人数が少ない分、人間関係が深くなりやすいことや総合病院と比べると給料は下がる傾向にあることは注意が必要です。
応募前に見学してみて、もし職場環境が気に入ったのであれば、選択肢のひとつとして検討してみるのもおすすめです。
おすすめ転職エージェント
看護師の方におすすめしたい転職エージェントを紹介します。
看護師特化型のものから、全般で探せる大手総合型も紹介しますので是非参考にしてください。
レバウェル看護
レバウェル看護は、看護師専門の転職サービスです。サイトに掲載されている看護師求人の数は10万件以上あり、自分の希望に合った求人が見つかりやすいということが特長です。アドバイザーとLINEで連絡が取れるため、スキマ時間で転職活動を進めることができます。転職を考えている看護師の方におすすめです。
基本情報
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
求人数 | 142,561件 |
対応地域 | 東京、その他 |
転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
公式サイト | レバウェル看護 |
メリット・デメリット
求人数が多い
実際に働いている人の声が聞ける
職場訪問で良いところも大変なところも情報提供
面接対策などのサポート
アドバイザーへLINEで連絡できるためスキマ時間に転職活動ができる
求人の少ない地域がある
利用時のポイント・活用術
全国に拠点を持つマイナビ看護師を併称する
マイナビ看護師
マイナビ看護師は、看護師専門の求人・転職サイトです。全国に拠点があり、キャリアアドバイザーが病院・施設・クリニック・介護施設・訪問看護ステーション、企業に足を運んで求人情報を確認しています。求人紹介だけでなく、職場の環境なども情報提供してくれるため、事前に把握することができます。転職を検討していなくても利用可能です。
基本情報
運営会社 | 株式会社マイナビ |
求人数 | 47,662件 |
対応地域 | 全国 |
転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
公式サイト | マイナビ看護師 |
メリット・デメリット
独占求人や非公開求人を多数保有
転職時期を明確に伝えないとサポートが薄くなることも
利用時のポイント・活用術
応募前に担当者に条件面などを細かく確認する
看護roo!
看護roo!は、首都圏・関西・東海地方の求人に強いと言われている看護師専門の転職サービスです。電話で自分の希望を伝えることで、希望に合う求人を複数紹介してもらうことができます。求人の良い所ばかりでなく、短所や実際に働いている人の声などの病院内部の情報も提供してもらうことができます。対応がスピーディーなので、短期間での転職活動が可能になります。
基本情報
運営会社 | 株式会社クイック |
求人数 | 44,963件 |
対応地域 | 東京、その他 |
転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
公式サイト | 看護roo! |
メリット・デメリット
首都圏・関西・東海地方の求人に強い 転職後の満足度が高い求人紹介 対応が丁寧かつスピーディー
派遣求人の取り扱い無し
対面のヒアリングが長いと感じることも
利用時のポイント・活用術
地方の転職サポートを受けたい方は全国に拠点を持つマイナビ看護師を併用する
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1の総合型転職エージェントです。業界に精通したキャリアアドバイザーが求職者の強みや適正を一緒に見つけてキャリアプランを提示してくれます。非公開求人が多数存在するため、求職者に合った求人を厳選して紹介してもらえます。多くの求人から選びたいと考えている人におすすめです。
基本情報
運営会社 | 株式会社リクルート |
求人数 | 366,009件 |
対応地域 | 東京、その他 |
転職サイトのタイプ | 総合型転職エージェント |
公式サイト | リクルートエージェント |
メリット・デメリット
転職支援実績No.1
多数の非公開求人
実績豊富なアドバイザー
充実した転職サポート(転出書類の添削、面接対策、業界・企業情報の提供)
地方の求人も多数あり
転職支援サービスの提供期間は面談から転職先が決まるまでの約3か月が目安
求人紹介が多すぎて選ぶことが大変
利用時のポイント・活用術
登録の際に希望条件を伝える
急ぎでの転職でない場合はサポート期限が無期限のマイナビエージェントと併用する
doda
dodaは、業界最大級の求人数を誇る総合型転職エージェントです。こちらの非公開求人は、他のサイトには掲載されていないような好条件の求人であると言われています。業界や業種、エリア別などの動向に精通したキャリアアドバイザーが専任担当として求職者のサポートをしてくれます。dodaは転職応援コンテンツも充実しているので、情報収集するのにもおすすめです。
基本情報
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
求人数 | 223,419件(非公開求人を含む) |
対応地域 | 東京、その他 |
転職サイトのタイプ | 総合型転職エージェント |
公式サイト | doda |
メリット・デメリット
業界最大級の求人数
転職市場に精通した専門スタッフ
企業1社ごとに採用プロジェクト担当1人
応募書類や面接対策のサポート
転職フェアを多数開催
連絡が遅いことがある(登録からカウンセリングまで2週間程度かかることあり)
アプリが重い
登録後も非公開求人が全て見られるわけではない
3か月のサポート期限あり
利用時のポイント・活用術
サポート期間が無期限のマイナビエージェントを併用する
ビズリーチ
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基本情報
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
求人数 | 記載無し |
対応地域 | 東京、その他 |
転職サイトのタイプ | ハイクラス向けスカウト型転職サイト |
公式サイビズリーチ | ビズリーチ |
メリット・デメリット
年収1,000万円以上のハイクラス求人が3分の1以上
導入企業数22,300社(累計)
一定の基準を満たした優秀なヘッドハンター
他の転職サービスでは無い求人にも巡り合える
手厚いサポートはほとんど無し
応募のハードル高め
利用時のポイント・活用術
サポートが手厚いパソナキャリアを併用する
よくある質問
看護師の方が仕事を辞めたいと考えていることに関してよくある質問をまとめます。
病院以外に看護師が働く場所はある?
あります。
一般企業の医務室や、訪問看護、治験支援を行う機関(CRC)、医療機器メーカー、介護施設、トラベルナースなどが挙げられます。
仕事ができない看護師に特徴はある?
一般的に仕事ができないとされる看護師の特徴は、
・優先順位がつけられず時間の管理ができない
・コミュニケーションを取るのが苦手
・失敗したあとに落ち込んでしまって切り替えられない
という点が挙げられます。
ですが仕事ができないと判断してしまわずに、目標を掲げたり積極的にコミュニケーションを取ったり改善に努めることが大切です。
看護師が仕事を辞めたいと考えるのは甘え?
そんなことはありません。
退職・転職は甘えや逃げだと考える人もいますが、自分にあった職場を見つけたいというポジティブな理由は逃げではありません。
労働環境の厳しい看護師にとって、辞めようとすることは珍しい事ではありません。
資格を活かせるおすすめの仕事は?
看護師資格を活かせる仕事は、幼稚園や保育園の看護師、企業の医務室看護師、ツアーナースや治験のスタッフです。
退職理由はどう答えるべき?
面接で退職理由を聞かれたら、ポジティブな理由で答えるとよいでしょう。
ネガティブな退職理由を伝えると、長続きしないのではないかと不信感を持たれてしまう可能性があります。
「自分に合った職場に出会いたくて」などできるだけポジティブな表現を使ってください。
まとめ
看護師を辞めたいと考えている方や仕事を辞めたいと思っている方に向けて、辞めたい理由や辞める前にしておきたいことなどを解説しました。
看護師は厳しい労働環境や人間関係に悩まされやすい職業です。
辞めたいと感じたら、理由に応じた対応を行いましょう。
また、転職・退職は甘えではありません。
自分に合った職場に出会うためにも、将来を考えて検討しましょう。