転職エージェントなどの人材紹介会社を利用すると、多くの場合で企業側には成功報酬型の手数料が発生します。
利用を検討している企業にとっては、その手数料の相場や目安、システムの仕組みは気になるポイントですよね。
この記事では、企業様に向けて、転職エージェントをはじめとする人材紹介会社の料金の相場や仕組みなどの詳しい内容を解説します。
実際の転職エージェントがどのような料金設定になっているのかも紹介しますので、是非参考にしてみてください。
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目次
- 1 人材紹介会社・転職エージェントとは
- 2 転職エージェントへの成功報酬の相場は?
- 3 転職エージェントの成功報酬型手数料について徹底解説
- 4 人材紹介サービス・転職エージェント利用の流れ
- 5 企業側が転職エージェントを活用するメリット
- 6 企業側が転職エージェントを活用するデメリット
- 7 転職エージェントへの成功報酬を安くする方法
- 8 成功報酬型手数料の注意点
- 9 成功報酬を支払う前・契約前に確認したいこと
- 10 転職エージェントを利用した採用がおすすめの企業
- 11 転職エージェントの利用が効果的なケース
- 12 フリーランス人材の採用で人件費を節約できる
- 13 転職エージェントの成功報酬型手数料紹介
- 14 転職エージェントの成功報酬って高い?
- 15 まとめ
人材紹介会社・転職エージェントとは
まず人材紹介とは、「求人及び求職の申込みを受け、求人者と求職者の間の雇用関係の成立をあっせんすること」と厚生労働省に定められています。
厚生労働大臣の許認可を受けた有料職業紹介事業者が採用企業より依頼を受けて、企業の条件に該当する応募者を紹介する採用支援サービスを指します。
そういった採用サービスの中でも、第二新卒や転職者など、社会人経験がある転職希望者と企業をつなぐことに特化したのが中途人材紹介及び転職エージェントです。
転職エージェントの特徴
転職エージェントの特徴は、初期費用をかけることなく採用が成功した時にのみ紹介手数料が発生する成功報酬型であることと、専任担当者の介在により効率的に採用活動が可能なことです。
コンサルタント・キャリアアドバイザーなどが求人募集企業の採用要件にあった応募者を人選し、そこから企業が選ぶ応募者のみ面接することで効率的な採用活動に繋がります。
また専任担当者は採用活動に関わる様々な業務を代行します。求人票の作成や、応募者の人選、面接日程の調整なども行います。そのように企業と求職者の間に立って、採用に繋げていきます。
人材紹介は求人サイトやハローワークなどによる一般公募に並ぶ採用手段であり、新卒者・転職者どちらの採用の際でも利用することができます。
転職エージェントの仕組み
転職エージェントは、ボランティアではありません。ビジネスとして収益を得るために、転職者と企業のマッチングをサポートしています。
ビジネスモデルとしては、多くの場合で転職者が応募した企業に内定が決定した際に、成功報酬として「企業」から報酬を得る仕組みです。求職者の利用料金は無料です。
内定が決まらない限りは報酬は発生しないというモデルになっていると言えます。
転職エージェントへの成功報酬の相場は?
最も気になるポイントとも言える、成功報酬型手数料の相場についてです。
転職エージェントの相場
転職エージェントに企業側が支払う成功報酬型手数料の相場は主に、
「理論年収の30~35%」
と言われています。理論年収とは想定年収のことで、実際の年収とは若干違います。後ほど詳しく解説します。
理論年収の30~35%とは、具体的に表にすると以下のようになります。
理論年収 | 成功報酬 |
300万円 | 90~105万円 |
500万円 | 150~175万円 |
700万円 | 210~245万円 |
1000万円 | 300~350万円 |
35%以上になる可能性もあり
一般紹介・登録型の転職エージェントの場合は、エージェントによる費用の違いはあまり大きくなく、年収が高い人材ほど手数料も高くなる形です。
しかしサーチ・ヘッドハント型では、算出式が理論年収×35%以上となるケースもあり、一般紹介・登録型よりも料金が高くなる傾向にあることに注意しましょう。
サーチ・ヘッドハント型、スカウト型サービスはハイクラス転職をターゲットにしていることも多く、理論年収も高くなることがあります。
つまり成功報酬がより高くなる可能性があることは予め注意してください。
各人材紹介サービスの料金比較表
転職エージェントのみならず、人材紹介会社は多く存在します。
それぞれの相場料金を比較した表がこちらです。
サービス名 | 企業が払う料金・費用 |
転職エージェント | 理論年収の30~35% |
転職サイト 求人サイト |
掲載料金型の場合 2週間掲載で約40~100万円 採用課金型の場合 採用1口につき1~10万円 応募課金型 応募1口につき数千円~2万円 (サイトや掲載期間によっても変わります。) |
ハローワーク | 無料 |
転職エージェントの成功報酬型手数料について徹底解説
成功報酬型手数料の相場については紹介しましたが、仕組みや内容がわかりにくいと感じる方も少なくないはずです。
ここでは、成功報酬型の手数料の仕組みやメリット、理論年収とは何かなど詳しく解説します。
成功報酬の仕組みとメリット
成功報酬は、転職エージェントと企業との間で契約された条件に基づいて決まる仕組みです。
成功報酬は、採用した企業が転職エージェントに支払うため、転職者に請求できないビジネスモデルとなっています。
また転職エージェントが紹介した求人に限定されるため、転職エージェントが紹介していない人材を採用した場合には成功報酬が発生しません。
成功報酬は、転職が成功した場合にのみ発生する費用となっています。
そのため転職エージェントは、企業の求人内容や適性に合った求人を懸命に紹介してくれるメリットが企業側にはあります。
理論年収とは
理論年収とは、想定年収とも呼ばれるもので、実際に支払われる年収とは異なります。計算方法は以下の通りです。
理論年収とは‥‥‥採用決定者の月次給与の12カ月分 + 交通費以外の諸手当 + 報奨金・一時金
(変動給が多い場合、企業の平均値・前年度実績をもとに理論年収を算出する)
諸手当にあたるもの
所定外労働手当(超過勤務手当、残業手当、深夜勤務手当)/役職手当/家族手当/住宅手当/資格手当/食事手当/その他、企業が独自に実施する手当等
例えば、月給25万円で賞与3.2カ月分、諸手当月10万円の場合 (月給25万円×12カ月)+賞与(25万円×3.2カ月)+諸手当(10万円×12カ月)となるため、理論年収は 500万円となります。
この計算を基に、成功報酬の金額は決定されます。
手数料の返還保証がある場合も
成功報酬の返還保証とは、転職者が入社後早期退職した場合に、企業が転職エージェントに支払った成功報酬の一部または全額を返還するという制度です。
成功報酬の返還保証は、転職エージェントと企業との間で契約されます。通常は、入社後3ヶ月以内に退職した場合に、成功報酬の50%〜100%を返還されます。
多くの人材紹介会社が、早期退職が発生した場合に紹介手数料の一部が返金される規定を設けています。在籍した期間によって返還金額は変わります。
成功報酬を支払うタイミング
成功報酬を支払うタイミングは、転職エージェントと企業との間で設定され契約書に明記されます。
通常は、転職者が入社した月の翌月に支払いますが、契約によってはそのタイミングとはズレがある可能性もありますので注意してください。
人材紹介サービス・転職エージェント利用の流れ
続いて、企業が転職エージェントを利用して採用活動を行う場合の流れを紹介します。
1.ヒアリング
まず企業が、エージェントに希望する人材像などを伝えます。採用に関するノウハウが少ない場合には、どのような人材が好ましいか相談に乗ってもらうことも可能です。
この段階でのエージェントの主な代行業務としては、求人票の作成などのサポートがあります。
この時点で、報酬に関する契約なども結びます。
2.候補者の選定
エージェントが企業からヒアリングした情報からその企業にふさわしいと思う人材を数人ピックアップし、企業に提案します。
ここでは、エージェントの代行業務として、条件にマッチする人材の推薦などを行います。
企業の求める人物像に合いつつ、転職意欲がある求職者を繋いでくれるのです。
3.企業での選考
そのようにしてピックアップされた求職者の中から企業が気になる人材・欲しい人材を選び、面接などを通して選考を進めます。
ここでは、エージェントの代行業務として、面接日程の調整などを行います。
4.採用決定
選考を終えたら、企業側が採用する人を決定します。その後、雇用契約などの手続きを経て採用となります。
エージェントの代行業務としては、応募者への合否通達や、待遇の条件交渉などを行うのが一般的です。
5.手数料の支払い
企業がエージェント側に費用を支払います。成果報酬の料金体系が多いため、人材が入社するタイミングかその翌月で支払います。
企業側が転職エージェントを活用するメリット
企業側が転職エージェントを利用して採用活動を行うメリットについて紹介します。
メリットは、
・コスト面でのリスクが少ない
・採用工数を削減できる
・適合する人材に出会いやすい
・非公開での採用が可能
という4つが挙げられます。
コスト面でのリスクが少ない
転職エージェントの多くは、一般的に採用が成功した場合のみ料金が発生する「完全成功報酬制」です。
何人紹介してもらっても、面接をしても、最終的に採用しなければ料金は発生することがないため、不要なコストがかからないという大きなメリットがあります。
そのため、自社に見合う人材を見極めることができ、リスクを追わずに採用を行うことが可能なのです。
採用工数を削減できる
採用活動を自社で一貫して行なう場合には、大量の業務を必要とします。
そこを転職エージェントに依頼することで、採用活動の手間が省け、本来の業務へ注力することができるのは大きなメリットです。
適合する人材に出会いやすい
求人を出しても、求める人材が応募に来ないことは少なくありません。
転職エージェントを活用する場合、企業が求める条件をクリアした人材をエージェント側で探して推薦してくれるため求める人材と出会うまでの機会が増え、採用にかかる時間短縮に繋がります。
非公開での採用が可能
求人をエージェントにだけ伝えることで、社内の重要ポストにつく人材や新規事業メンバーの募集を秘密裏に進めることができます。
社内の人事情報は競合他社などに大きな影響を与えるため、役職者などを募集する場合にはエージェントに頼ることも一つの有効な手段となるでしょう。
企業側が転職エージェントを活用するデメリット
企業側が転職エージェントを利用して採用活動を行うデメリットについて紹介します。
デメリットは、
・一人あたりの採用コストが高い
・社内に採用ノウハウが蓄積されない
・エージェント側で人材が選定されてしまう
という3つが挙げられます。
一人あたりの採用コストが高い
人材紹介の手数料は採用した人材の年収の30~35%となるため、年収1,000万円の管理職クラスで350万円、年収400万円の社員でも140万円が必要になります。
採用できなかった場合は費用がかからないことも考慮すると一概に高いとはいえませんが、採用人数が増えれば負担が増える点は注意しましょう。
社内に採用ノウハウが蓄積されない
選考から入社までの採用フローを任せることができてしまうため、人事担当者の採用工数を削減できるメリットがある反面、採用ノウハウを社内に蓄積しにくいというデメリットがあります。
自社で今後も採用活動をおこなうことになった場合には、一から学ぶ必要があります。
また採用が決まってからミスマッチが判明する、何度も活用しているが人材が定着しない、などの問題が起こらないよう、エージェントを活用する場合でも採用過程を把握し、活用のノウハウも自社に蓄積できるよう意識すべきでしょう。
エージェント側で人材が選定されてしまう
エージェントがある程度候補を絞って企業に提案するため、工数は減りますが求職者全員を確認することができません。
例えば特定の分野で圧倒的な能力を持つ人材などがエージェントのフィルターから漏れてしまうということも。
またどうしても求職者は転職エージェントに登録している人材となるため、地方ではそもそも少なかったり、応募者に幅がなかったりということもあります。
転職エージェントへの成功報酬を安くする方法
成功報酬型手数料を安くする方法なんてないのでは、と思うかもしれませんが、採用コストを抑えるためにもいくつか方法はあります。
その方法とは、
・転職エージェントと交渉する
・転職エージェントを比較し、手数料が安いサービスを選ぶ
・スカウトサービスや求人サイトを利用する
というものです。
転職エージェントと交渉する
まず、転職エージェントと直接交渉する方法です。転職エージェントは、採用された人材の理論年収の30~35%を成功報酬として受け取りますが、これはあくまで相場です。
企業と転職エージェントの間で契約を結ぶ際に、成功報酬の金額や割合を決めることができるのです。そのため、企業側から交渉することで、成功報酬を安くすることは可能です。
ただし、交渉する際には、以下の点に注意してください。
・転職エージェントと契約する前に交渉を行う
・成功報酬の金額や割合だけでなく、返還保証や支払いタイミングなども含めて交渉する
・交渉理由を明確に伝える(例:予算の制約や競合他社との比較)
・相手の立場や感情を尊重すること。強引や無理強いは避け、マナーを意識する
成功報酬の交渉はそれほど難しいものではないですが、失礼な態度を取ったり無理強いをしたりするのは避けましょう。
比較し、手数料が安いサービスを選ぶ
次に、転職エージェントを比較して、手数料の安いものを選ぶという方法です。様々な転職エージェントがある中では、サービスの内容や質も異なります。
例えば、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、キャリアカウンセリング、転職後のフォローなどです。これらによって、転職エージェントの成功報酬額は変わるのです。
一般的には、専門性やサービスの充実度が高いほど成功報酬も高くなると考えましょう。
自社のニーズや予算に合わせて、複数の転職エージェントを比較検討し、手数料の安いものを選ぶことができます。
ただし、比較する際には、以下の点に注意しましょう。
・手数料以外にも、紹介される人材の質や量、サービスの内容や評判なども含め判断する
・インターネットや口コミだけでなく、実際に転職エージェントに問い合わせたり、面談したりして判断する
・比較結果は、安いだけでなく、自社の採用目標や方針に合致するかどうかも含めて判断する
特にインターネットの情報を鵜呑みにしないで判断を下すことが大切です。
スカウトサービスや求人サイトを利用する
転職エージェントを使わずに、スカウトサービスや求人サイトを利用するという方法もあります。
非公開求人や優良企業の求人を紹介してくれる転職エージェントですが、求人自体はスカウトサービスや求人サイトから見つけることもできます。
スカウトサービスや求人サイトは、転職エージェントと違って、成功報酬を払う必要がありません。その代わり、登録料や掲載料などの費用がかかります。
登録料や掲載料などは比較的安く抑えることが可能なため、採用コストを抑えたいという場合には有効です。
ただし、利用する際には、以下の点に注意しましょう。
・自社の業界や職種に適したサービスを選ぶ
・登録料や掲載料などの費用や契約内容を事前に確認する
・自社の求人を魅力的にアピールする(例:写真や動画、社員の声などを活用する)
転職エージェントは、優秀な人材を紹介してくれるメリットがありますが、その分高い手数料を支払う必要があるのがネックとなる場合は多いです。
企業としても自社のニーズや予算に合わせて、転職エージェントの選び方や利用方法を工夫することが重要となるでしょう。
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成功報酬型手数料の注意点
転職エージェントの成功報酬型手数料については、いくつか注意点もあります。
事前に知っておくべきものですので、是非チェックしてください。
着手金が必要な場合もある
人材紹介サービスは、一般紹介・登録型とサーチ・ヘッドハンティング型の主に2つに分けられます。
一般紹介・登録型は、転職希望者に自社へ登録してもらい、登録者の中から要件に合う人材を紹介するサービスです。
料金は紹介手数料のみ、入社が決定して初めて費用が発生するため、初期費用がかからないのが特徴で、 人材紹介サービスの大部分がこの業態です。
主に人材紹介サービスという場合は一般紹介・登録型のことを指すことが多いです。
しかし一方でサーチ・ヘッドハンティング型は企業から依頼を受け、条件に合う人材を探す、スカウトやヘッドハンティングと呼ばれるサービスです。
サービス内容が異なり手数料の金額や発生する条件、タイミングなどが異なる場合があります。また紹介手数料以外に着手金が必要な場合もあります。
着手金とは、求人を依頼した時点で紹介手数料の一部を支払い、残りの紹介手数料は決定者の入社時に支払う仕組みです。
着手金は採用の可否にかかわらず発生するため、採用できなくても返還されないというリスクが伴います。着手金の金額は、採用難易度や採用成功を保証するかなどによって異なる点にも注意が必要です。
採用人数分の手数料がかかる
人材紹介サービスを利用して採用した場合は採用人数分の紹介手数料が必要です。
採用人数が2人なら2人分、3人なら3人分、それぞれの理論年収に応じた紹介手数料が発生することは予め理解しておきましょう。
複数人採用を目指す場合は、他の採用手法と併用して利用するほうがコストを抑えられる可能性があります。
成功報酬を支払う前・契約前に確認したいこと
成功報酬に関する詳細
成功報酬の金額や割合は、転職者の年収や企業規模、エージェントのサービス内容などによって異なります。
転職エージェントと契約する前に成功報酬の詳細を明確に確認し、相場とかけ離れた金額になってしまっていないかどうかチェックしましょう。
成功報酬を支払うタイミング
成功報酬の支払いタイミングは転職者が入社した月や翌月が多いですが、ここもエージェントや企業によって異なります。必ず支払い方法や期限を確認しましょう。
万が一、遅延や未払いがあると、双方の信頼関係が損なわれる可能性があり採用にも影響を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。
成功報酬の返還保証の詳細
成功報酬の返還保証は前述の通り、転職者が入社後に早期に退職した場合に、一定額をエージェントに返金する制度です。
返還保証の有無や条件、返金率などは、エージェントや企業によって異なります。契約を交わした際に返還保証があった場合は、その詳細を確認しておきましょう。
成功報酬に影響する要因
成功報酬に影響する要因は、転職者の年収や企業規模、エージェントのサービス内容などが挙げられます。
これらの要因を考慮して自社のニーズや予算に合わせ、どの転職エージェントを選ぶべきか判断しましょう。
転職エージェントを利用した採用がおすすめの企業
これまでに解説・紹介してきた転職エージェントの仕組みや利用方法を踏まえて、転職エージェントを利用して採用活動を行うべき企業の特徴を紹介します。
主に以下のような状況の企業で、エージェントの活用を検討してみるのがおすすめです。
・スキルを持つ人をピンポイントで採用したい企業
・人材を探すことが難しい職種の企業
・社内の重要ポスト人材を採用したい企業
です。自社の状況や転職エージェントのメリット/デメリットを踏まえて判断すると良いでしょう。
転職エージェントの利用が効果的なケース
転職エージェントの企業側にとってのメリットを踏まえて、効果的に利用できるケースを紹介します。
転職エージェントを効果的に利用できるケースの例は
・急な欠員により、素早い採用を要する
・即戦力を採用したい
・専門職人材を採用したい
・採用工数をかけられない
・費用面のリスクを低減したい
というものです。
急な欠員で素早い採用を要する
転職エージェントを利用すると、求人募集までの時間を短縮することができます。
スピードを重視してすぐに採用をしたいというときに非常に効果的です。
即戦力を採用したい
転職エージェントの登録者データには、若手から中堅層まで様々なキャリア・経験・スキルを持った人材が登録されています。
企業の採用要件を満たした人材を探してエージェント側が推薦してくれるので、即戦力採用にも効果的に利用できるでしょう。
専門職人材を採用したい
転職エージェントの登録者データには、専門的な知識・スキルを持っている人材も登録されています。サーチ・ヘッドハンティング型サービスの場合は自社のデータベースだけでなく、他社のデータベースやSNSなど様々な手段を駆使して人材を探してくれるのです。
そのため、一般公募では集まりにくい希少な専門職人材の採用も期待して利用できるでしょう。
採用工数をかけられない
転職エージェントなどの人材紹介サービスはマッチング以外にも採用活動に関わる様々な業務を代行します。
採用担当者が忙しく、採用にかけられる時間が取れない、採用工数を削減したいという場合でも、最小限の時間で採用活動が可能になるでしょう。
費用面のリスクを低減したい
転職エージェントなど成功報酬型手数料で利益を発生させるサービスは、採用が決定するまで費用が発生しないという特徴があります。
もし採用後に早期退職が発生した場合は返還金規定もあるため、採用活動がうまくいかなかった、採用できなかったという場合の費用面のリスクを低減できるでしょう。
フリーランス人材の採用で人件費を節約できる
正社員のみならず、フリーランス人材も企業によっては非常に重要な人材となり得ます。
ここでは、フリーランス人材の採用で人件費を節約し、人材戦略を立てる方法について紹介します。
フリーランスへの業務委託が増加
最近は正社員採用のみならず、フリーランスを業務委託として活用する形の採用も増加傾向にあります。
経済産業省のアンケート調査によると、200以上の企業の中でフリーランスを活用中または活用検討中の割合が5割を超えています。
今後もその流れは大きく変動しないと考えられるため、フリーランス採用の割合は増えていくでしょう。
フリーランス採用のメリット
フリーランス採用のメリットをいくつか説明します。
メリットとして挙げられるのは
・コスト削減
・柔軟性の高い働き方
・スピード感のある対応
・高スキル人材
という4つです。正社員と異なり、退職金や保険金などの福利厚生を支払う必要のないフリーランス採用は、大幅なコスト削減が見込めます。
またフリーランスは個人事業主なので、週3日やリモートのみという柔軟性の高い働き方が可能であり、企業にとっても負担が少なくて済みます。
そして双方の合意さえあれば、即日で業務に取り掛かってもらえます。スピード感を求める業務の場合は、大きなメリットとなります。
さらに、エンジニアやデザイナーなど特定の職能に長けたスペシャリストが多いフリーランス人材採用で専門性を補えるでしょう。
フリーランス採用の方法
フリーランス人材の採用方法はリファラル採用やダイレクトリクルーティングなど多様ですが、おすすめなのはやはりエージェントサービスです。
初めてフリーランスを採用する際には、ノウハウがなければただ時間とコストを浪費するだけになってしまうリスクが必ずあります。
エージェントを利用し、ノウハウがある程度確立してから他の採用手法に挑戦してみると安心でしょう。フリーランスの多いIT関連のエージェントなどはフリーランス人材を紹介するサービスを展開していることが多いです。
転職エージェントの成功報酬型手数料紹介
ここでは、いくつかの転職エージェントの実際の手数料を紹介しつつ、その傾向も解説します。
手数料~30%の転職エージェント
手数料が30%以下の転職エージェントは、マイナビ新卒や就職エージェントneoなどが挙げられます。
特徴としては、新卒や第二新卒などの若手人材を対象とするエージェントです。
手数料30~35%の転職エージェント
相場通り手数料が30~35%の転職エージェントは、リクルートエージェントやdoda、マイナビエージェントなどの大手総合型転職エージェントです。
いわゆる平均的なエージェントの多くがこの相場内で取引を行っていると言えるでしょう。
手数料が35%以上の転職エージェント
相場より若干手数料が高い転職エージェントは、JACリクルートメントやdoda Xなどが挙げられます。
特徴としては、ハイクラス人材専門のエージェントであったり、直接スカウトができるサービスであることです。
紹介される人材の年収レベルに比例して手数料も上がっていくと考えると良いでしょう。
転職エージェントの成功報酬って高い?
転職エージェントを利用すると、100万円以上の手数料が発生することがほとんどのため、金額だけ見ると高いと感じるかもしれません。
しかし、転職エージェントには、他サービスにはあまりない、内部コストを抑える仕組みがあるため一概に高いとは言えないのです。
例えば、転職エージェントではお預かりした求人情報から企業と転職希望者のマッチングを行いますが、人材を厳選して紹介するため書類選考の時点で絞り込みができ、採用工数を削減できます。
また、転職エージェントは応募者への合否連絡や日程調整などの採用業務も代行してくれるため、選考過程でも時間のかかる事務作業工数を抑えられます。
その上、採用が決定するまで費用が発生しないのもコスト削減に繋がります。成功報酬や紹介手数料だけを見ると高く感じるかもしれませんが、採用活動全体をトータルではコストが抑えられるサービスと言えるでしょう。
まとめ
転職エージェントの成功報酬型手数料について、相場を紹介しました。
転職エージェントはメリットも多いサービスですので、利用を検討している企業様は相談から始めてみてはいかがでしょうか。
成功報酬も契約によっては少なく抑えることが可能ですので、是非一度問い合わせしてみてください。