転職エージェントに、施工管理ばかり紹介されたことはありませんか？
なぜ施工管理ばかり紹介されるのか、疑問に思っている人も少なくないでしょう。
本記事では、このような疑問を持つ方に向けて、転職エージェントに紹介される理由と施工管理の求人数が多い理由、また施工管理の転職しやすいタイミングを紹介します。
さらにおすすめの転職エージェントや利用にあたってのメリット、デメリットも合わせて解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
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目次
転職エージェントに施工管理ばかり薦められる理由
転職エージェントに、施工管理ばかり薦められた経験はありませんか。
その理由として考えられる要因は2つあります。
まず、施工管理は建設業界の仕事であり、市場規模も大きいことです。
したがって常に求人が存在しているのです。
また求人条件が良く決定率も高いことも理由の一つです。未経験でも高収入を目指せる、かつ決定率も高いために転職エージェントは求職者に薦める傾向があるのです。
施工管理の求人数が多い2つの理由
施工管理の求人数は多い傾向にあります。
ここでは、施工管理の求人が多い理由として考えられるものを2つ紹介します。
・建設業界で働く社員の高齢化が進んでいるから
・３K のイメージが根強いから
それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
理由①建設業界で働く社員の高齢化が進んでいるから
施工管理の求人が多い要因として、社員の高齢化の進行が挙げられます。
社員が高齢化しても若い世代の社員が入社すれば会社のサイクルは回ります。
しかし少子化により若者が減少していることに加えて、職業の選択肢が広がったことにより、建設業界を選ぶ若者が減っているのです。
厚生労働省が公開している調査によると、平成7年をピークに新規学卒者の建設業への就職者の人数は減っています。
平成26年の就職者数のうち、建設業に就職した人の割合はわずか5.8%でした。
参考： https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000090621.pdf
理由②３Kのイメージが根強いから
仕事の少なさや残業、休日の少なさといった建設業界のイメージが払拭しきれていないことも理由に挙げられます。
また過去より建設業界の多重構造が続いている点からも、建設業界自体を避ける若者が多くなっています。
したがって建設業界は、社員の高齢化が進んでも次世代を担う若者が入社せず、施工管理の求人が多くなるのです。
ここで、国土交通政策研究所が全国の工業高校の土木建築学科の3年生を対象に行った、建設業界に対するイメージ調査の結果を紹介します。
建設業に触れる機会がない学生の回答には、「物を作る喜びがある」というポジティブなもの以外に、「肉体労働・汚れ作業等が多い」「危険作業や事故が多い」といった回答が多く集まっていました。
参考： https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000182816.pdf
施工管理の求人数が多い時期
一般的に施工管理の求人が特に多くなる時期は、新年度前にあたる2月から3月や、下半期前にあたる8月から9月の時期です。
建設業界の繁忙期は10月から3月末頃です。
したがって2月から3月に採用活動を行い、閑散期になる4月から新入社員の教育を実施します。
また繁忙期になる前に新入社員を雇うことで、下期の繁忙期に備えます。
つまりこれらの時期は、他の時期よりも求人の数が増えるため、多くの選択肢の中から自分に合った求人を選べるのです。
施工管理に転職しやすい理由を解説
施工管理は慢性的な人材不足の背景から、他の業種と比較すると転職しやすいです。
2023年2月の有効求人倍率は6.99倍でした。
参考：https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32158.html
したがって、建設業界の求人数は求職者数に対して多いことから、業界全体の傾向として転職しやすいです。
施工管理経験者は、過去の経験を活かせる転職先であればさらに転職しやすいです。
加えて数ある転職先から自分の条件に合う会社を選ぶことが可能です。
未経験者でも、若年者は人材サービス会社や地域の建設会社では転職できる可能性が高く転職しやすいです。
しかし未経験の中高齢者は、一定の経験やスキルがないと転職が難しく、転職しにくいと言えます。
施工管理に強いおすすめ転職エージェント5選
続いて、施工管理の求人を探している人におすすめな転職エージェントを紹介します。
建設業界に詳しいキャリアアドバイザーが無料で求人紹介や、選考の対策を行ってくれるのでエージェントサービスがお勧めです。
それぞれの転職エージェントの特徴やおすすめポイント、利用にあたってのメリット・デメリットを紹介しています。
ぜひ建築・建設業界への転職成功に役立ててください。
建設・設備求人データベース
建設・設備求人データベースは、建設、設備、プラント業界に特化した転職・求人情報サイトです。
具体的な担当業務から配属部署の雰囲気、福利厚生の詳細、強みや弱みといった詳細情報を教えてもらえます。
また企業ごとに求められる人物像や過去の面接傾向も把握しており、無料で転職支援をしてもらえます。
応募前に企業や雇用条件を詳細に確認したい人におすすめです。
基本情報
| 運営会社 | 株式会社クイック |
| 求人数 | 15860件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 転職サイトのタイプ | 建設・設備・プラント業界特化型求人・転職サイト |
| 公式サイト | 建設・設備求人データベース |
メリット・デメリット
多数の非公開求人
建設業界の転職支援
実績豊富なコンサルタントがサポート
厚生労働大臣の監督のもと、無料転職支援を提供
応募先に合わせた選考指導
求人数が地域によって差がある 未経験の求人が少ない
利用時のポイント・活用術
業界に特化しているため、幅広い業界を見たい場合はリクルートエージェントやマイナビエージェントと併用する
RSG建設転職
RSG建設転職は、建設業界に特化した転職エージェントサービスです。
建設・人材業界出身のキャリアコンサルタントが対応してくれます。
オリジナルの面接対策は利用者から好評で、RSGの強みです。また転職成功者の収入UP率は99.4%、年収は平均で1.2~1.5倍という実績があります。
収入を増やしたい人におすすめです。
基本情報
| 運営会社 | 株式会社RSG |
| 求人数 | 5,000件以上 |
| 対応地域 | 全国 |
| 転職サイトのタイプ | 建設業界特化型転職エージェント |
| 公式サイト | RSG建設転職 |
メリット・デメリット
大手から地方工務店まで様々な求人
多数の非公開求人
実績豊富なアドバイザー
充実した転職サポート（転出書類の添削、面接対策、業界・企業情報の提供）
地方の求人も多数あり
地方だと求人が見つからないことがある
建設業界以外の求人がほとんどない
拠点が東京に限られる
利用時のポイント・活用術
給料に希望がある場合、伝えると企業に条件交渉をしてもらえるため伝えると良い
首都圏以外における求人情報量やキャリアコンサルタントの対応スピードは不利なため、リクルートエージェントやマイナビエージェントなど他のエージェントも併用する
現キャリ
現キャリは、建設、プラント業界に特化した転職エージェントサービスです。
充実した研修制度と業界に特化したキャリアアドバイザーのサポートが強みで、ユーザー満足度は94.2%となっています。
未経験でもゼロから学べる研修施設があるため、建設業界への就職や転職を目指す第二新卒の方におすすめです。
基本情報
| 運営会社 | 株式会社コプロ・ホールディングスグループ |
| 求人数 | 8575件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 転職サイトのタイプ | 建設・プラント業界特化型求人サイト |
| 公式サイト | 現キャリ |
メリット・デメリット
多数の非公開求人
未経験向けの研修制度
東証プライム上場企業のグループ会社が運営
業界に詳しいアドバイザー
電話のやり取りが多い
派遣社員の求人が多く、正社員の求人が少ない
利用時のポイント・活用術
経験・スキルに合わせて給与交渉をしてもらえるため、伝えておく
電話のやり取りが多いと感じる場合は、メールでの対応を依頼する
業界に特化しているため、幅広い業界を見たい場合はリクルートエージェントやマイナビエージェントと併用する
セコカンNEXT
セコカンNEXTは、建設業界に特化した転職・求人情報サイトです。
スーパーゼネコンや大手ゼネコンをはじめ、日本全国の施工管理を中心に、建設業のお仕事を紹介しています。
求人の幅も20代から60代向けと広く、施工管理者経験のアドバイザーが非公開求人も含めた案件の中から希望に合う仕事を紹介してくれます。
高収入・好待遇の求人が多いため、建設業界経験者の転職におすすめです。
基本情報
| 運営会社 | 株式会社ワールドコーポレーション |
| 求人数 | 10914件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 転職サイトのタイプ | 建設業界特化型転職・求人情報サイト |
| 公式サイト | セコカンNEXT |
メリット・デメリット
実績豊富なアドバイザー
対象となる年代層が広い
経験者には高待遇の仕事紹介が可能
資格取得の割引制度あり
オンライン・電話面談に対応
地方地域の求人が少ない
建設業界以外の転職サポートはない
利用時のポイント・活用術
オンライン面談や電話面談にも対応しているため、土日の面接も可能
業界に特化しているため、幅広い業界を見たい場合はリクルートエージェントやマイナビエージェントと併用する
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1の総合型転職エージェントです。業界に精通したキャリアアドバイザーが求職者の強みや適正を一緒に見つけてキャリアプランを提示してくれます。非公開求人が多数存在するため、求職者に合った求人を厳選して紹介してもらえます。志望業界や業種が決まっておらず、幅広い求人から自分に合う求人を探したいという方におすすめです。
基本情報
| 運営会社 | 株式会社リクルート |
| 求人数 | 366,009件 |
| 対応地域 | 東京、その他 |
| 転職サイトのタイプ | 総合型転職エージェント |
| 公式サイト | リクルートエージェント |
メリット・デメリット
転職支援実績No.1
多数の非公開求人
実績豊富なアドバイザー
充実した転職サポート（転出書類の添削、面接対策、業界・企業情報の提供）
地方の求人も多数あり
転職支援サービスの提供期間は面談から転職先が決まるまでの約3か月が目安
求人紹介が多すぎて選ぶことが大変
利用時のポイント・活用術
登録の際に希望条件を伝える
急ぎでの転職でない場合はサポート期限が無期限のマイナビエージェントと併用する
施工管理の転職で転職エージェントを使う5つのメリット
施工管理への転職を実現させるためには、転職エージェントを活用するのが良いです。
なぜなら、以下の5つのメリットがあるからです。
・自分では見つけられない非公開求人を紹介してもらえる
・満足度が高い転職を実現できる
・転職活動を効率的に進められる
・転職市場や企業の情報提供をしてもらえる
・スキル向上の支援を受けながら転職活動ができる
それぞれの内容について詳しく紹介していきます。
メリット①自分では見つけられない非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントを活用すると、自分だけでは見つけられない珍しい非公開求人を紹介してもらえます。
理由として、新しいプロジェクトなど公言できない案件がある場合、一般に公開せず、転職エージェントを経由して募集をするからです。
したがって、憧れの企業で大規模なプロジェクトに関われたり、市場にはなく転職エージェント独自の求人が見つかったりすることがあります。
非公開の求人には、待遇が良い幹部クラスの求人などもあるので、スキル向上を目指す方やより良い待遇を求めて転職している方にもおすすめです。
また、特定の条件を満たさないと紹介してもらえない求人もあるため、一般的に公開されている求人と比較すると競争率も低いです。
非公開求人を紹介された場合は、積極的に応募を検討すると良いでしょう。
メリット②満足度が高い転職ができる
転職エージェントを活用したほうが、自分一人で転職活動をするよりも満足度の高い転職ができます。
理由としては、個人のスキルやキャリアに合う条件で転職ができること、またエージェントが代わりに条件などの交渉をしてくれることが挙げられます。
担当者のキャリアカウンセリングを受けることで、自身の市場価値や相応しい年収が分かります。
これにより転職活動の方向性も明確になるでしょう。
例えばこれまでの経験やスキルが市場価値で高いと判断した場合は、希望する条件をさらに上げて転職先をさがすことができます。
あるいは、いつか転職したいと思っていたが、現状同業他社よりも給料が低いためすぐに転職活動を始める場合もあるでしょう。
特に現在の職場で低い評価の人は、市場価値や適切な年収に見合う転職をすることができ、転職した後の満足度は高くなるでしょう。
また、業務内容や職場の関係は条件にマッチするが、給料に不満がある場合などは、転職エージェントが代わりに交渉をしてくれます。
自分で交渉するのに自信がない方や、妥協したくないという方も、ぜひ転職エージェントを活用してみてください。
メリット③転職活動を効率的に進められる
仕事が忙しい人であっても、転職エージェントを利用することで効率的な転職活動ができます。
なぜなら、転職に関わる多岐にわたるサポートをエージェントが行ってくれるからです。
転職エージェントが行ってくれる6つのサポートを紹介します。
・求人紹介
・応募や面接日の日程調整
・履歴書の作成や面接の練習などの選考対策
・条件や入社日の交渉
・内定後の手続き
・内定辞退の代行
特に建設業界は残業や休日の出勤が多いため、転職活動に時間を割けない人もいるでしょう。
面接日を決めるにあたっても、平日だと応募先の企業とやり取りする時間がない人もいますよね。
また突然の現場トラブルによって面接をキャンセルする場合や、内定を辞退する場合など、自分からは言いにくいケースも転職エージェントが仲介してくれます。
また、転職活動が初めてという人でも履歴書の準備や面接の準備をサポートしてくれるので、安心です。
転職エージェントをうまく活用し、不安な部分をサポートしてもらうことで転職活動を効率的に進めることができます。
メリット④転職市場や企業の情報提供をしてもらえる
転職市場の現状や企業の情報を教えてもらえるのも、転職エージェントを利用するメリットです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは建設業界に特化しています。
業界や企業の動向を理解していることに加えて、募集している企業の詳しい情報まで網羅しています。
したがって、転職に最も良い時期を教えてくれたり、自分では調べきれない情報を提供してくれたりと、有利な転職活動ができます。
サービス残業の実情といった詳しい内容まで確認できるので、懸念点は必ず聞いてみましょう。
不安を解消したうえで求人に応募するのが良いでしょう。
メリット⑤スキル向上の支援を受けながら転職活動ができる
建設業界に特化した転職エージェントの中には、スキル向上のための支援を行っているものもあります。
提携資格学校を安く利用できたり、勉強会に参加できたりと、転職エージェントによってサービス内容はそれぞれです。
資格を取得していると転職の際も有利になるので、未経験の人や資格がない人は、支援を受けながら転職活動をするのもおすすめです。
またブランクがある人や経験が浅い人に向けた教育システムを提供しているエージェントもあります。
自信を持った状態で転職活動に臨みたい人は、ぜひスキル向上のための支援がある転職エージェントをチェックしてみましょう。
施工管理の転職で転職エージェントを使う3つのデメリット
続いて、施工管理の転職に転職エージェントを使うデメリットについても確認しましょう。
デメリットは以下の3つです。
・担当者の経験や知識が浅いと失敗する可能性がある
・自分のペースで転職活動するのが難しい
・求人の偏りが転職エージェントごとにある
それぞれの内容について詳しく紹介していきます。
デメリット①担当者の経験や知識が浅いと失敗する可能性がある
転職エージェントが建設業界に特化していても、担当者の経験や知識が浅いと転職に失敗してしまう可能性があります。
なぜなら、建設業界は非常に専門性が高いからです。
実績のない担当者だと業界の知識や情報だけでなく、転職希望者の適性の判断ができないことがあります。
また、未熟な担当者はノルマに追われて適切な判断ができず、手当たり次第に求人を紹介してくる場合もあります。
結果、希望とは全く異なる起用も薦められてしまうといったことにもなりかねません。
このような事態を防ぐために、面談時などに業界の専門用語を用いて担当者の知識や経験をチェックしてみるのが有効です。
建設業界出身のコンサルタントは不足しているため、業界経験がない担当者が付く場合もあります。
必ず対応してもらえるとは限りませんが、登録する際に具体的な要望を伝えておくのもおすすめです。
デメリット②自分のペースで転職活動するのが難しい
手厚いフォローはメリットである一方で、自分のペースで転職活動ができないデメリットもあります。
建設業界は人手不足で、どの企業もできる限り早く人材を確保したい状況です。
そのため、転職エージェントが就業を急かす場合があります。
例えば、選考が面接まで進んだものの自身と合わないと感じ、内定を辞退して他社の選考を受けたいと考えている場合です。
この場合、転職エージェントが内定先の企業をごり押ししてくることがあります。
建設業界で働きながら転職活動を進める場合、仕事との兼ね合いでスムーズに転職活動を薦められない状況もあるでしょう。
配慮がないと現在の仕事にも悪影響を及ぼしてしまうため、担当者の言いなりにならないよう注意が必要です。
自分のペースで転職活動を薦めたい人は、転職する時期や希望の条件をハッキリと伝えておくことが重要です。
自身の意思を明確にし、思いがけないペースにならないようにしましょう。
後悔なく転職をするためにも、ひどく急かす担当者の場合は変更を申し出ましょう。
デメリット③求人の偏りが転職エージェントごとにある
転職エージェントによって求人の職種や企業の規模など、強みによって偏りがあります。
建設業界といっても、施工管理以外にも様々な職種があります。
転職エージェントに登録する際は、事前に各転職エージェントが保有している求人を必ず確認しましょう。
希望の職種や仕事内容の求人が充実しているかの確認は重要です。
ただし、転職エージェントによっては求人の情報を非公開にしている場合があります。
求人の検索ができない場合、在籍しているコンサルタントのプロフィールを確認して、希望する分野のサポートができるかどうか見ておいたり、直接問い合わせてみるのがおすすめです。
施工管理に特化した転職エージェントの失敗しない選び方と活用方法
ここでは、施工管理に強い転職エージェントの失敗しない選び方と活用方法を紹介します。
チェックしておきたいのは以下の４つのポイントです。
・建設業界に特化している転職エージェントを選ぶ
・希望条件と一致する求人が多いか確認する
・転職エージェントに頼りきりにならない
・複数の転職エージェントを利用する
それでは、それぞれの内容について説明していきます。
①建設業界に特化している転職エージェントを選ぶ
まずは建設業界に特化している転職エージェントを選びましょう。
なぜなら求人数や職種の幅広さの充実に加えて、専門性の高いコンサルタントがいるからです。
建設業界以外の求人も扱う転職エージェントの場合、他の業界や職種の人が担当になる場合があります。
また求人が限られていたり、需要の高い職種だけを扱っていて、希望する仕事が見つけられないケースもあります。
ただし、多様な職種、業界の求人を扱う総合型転職エージェントの中には、建設業界専門のアドバイザーがいる場合もあります。
業界に詳しい担当者にサポートを依頼できるエージェントであれば、活用することをおすすめします。
②希望条件と一致する求人が多いか確認する
次に、転職エージェントが希望する条件に合う求人が多いか確認することが大切です。
転職エージェントによっては、特定の職種や企業に力を入れている場合があります。
求人をチェックする際に特に確認しておくべきは、職種、企業や企業規模、勤務地の3点です。
加えて、スキルや経験に応じた求人が充実しているかもチェックしておきましょう。
経験の浅い人であれば、未経験歓迎や、資格取得支援制度あり、といった条件で検索してみましょう。
収入アップやキャリアップを目指す人は、希望年収や保有視覚から検索すると良いでしょう。
また建設業界の人手不足から、50代60代の世代を積極的に支援しているエージェントもあります。シニア世代向けも確認してみてください。
③転職エージェントに頼りきりにならない
転職エージェントを利用する際は、担当者に頼りすぎないよう注意しましょう。
デメリットでも紹介した通り、担当者によっては経験や知識が浅い人もいます。
したがって、担当者のアドバイスのまま行動すると、転職に失敗するケースもあります。 特に建設業界は転職先の企業を見定めることが肝心です。
経験のない担当者の場合、業界の中では赤字といわれている企業でも安定しているからと言って薦めてくるケースもあります。
仕事と転職活動の両立で忙しい中、転職エージェントのサポートに頼りがちになりますが、応募企業を決める際はきちんと自分で判断しましょう。
頼れる担当者と出会うためには、建設業界出身のコンサルタントが在籍するエージェントを選ぶことがポイントです。
出身者であれば業界について熟知しており、有益となる情報を持っている可能性が高いです。
また専門領域ごとに担当者がいる転職エージェントもおすすめです。
各転職エージェントの公式サイトにある、コンサルタント紹介ページから得意な分野や実績を把握しておくとよいでしょう。
④複数の転職エージェントを利用する
転職エージェントは複数に登録しておき、可能性を広げておくのがおすすめです。
複数の転職エージェントを登録しておけば、それぞれから非公開求人の提供や担当者の紹介を受けることができ、自分とマッチした条件に出会える可能性も上がります。
また転職エージェントによってサービス内容が違うため、複数登録することで様々なサービスを利用できます。
さらに転職エージェントを比較できるのもおすすめです。
実際に利用することで自分に合っている部分が明確になります。
最近はオンラインの面談に対応している無料のエージェントも多いため、登録のハードルも高くありません。
まずは2，3社から試してみることをおすすめします。
転職エージェント利用の流れ
ここでは、転職エージェントを利用する場合の流れについて解説します。
実際の流れをイメージすることで、スムーズな転職活動を行いやすくなるでしょう。
※転職エージェントによって違いがあるため、詳細な内容は希望される転職エージェントの公式サイトを確認してください。
①転職エージェントの公式サイトから登録をする
まずは転職エージェントの登録フォームに従って、必要事項を入力します。
場合によっては保有する資格の入力が求められることもあります。
担当者があなたのスキルや希望を把握するためにも、正しく入力しましょう。
建設業界に特化足した転職エージェントの場合は、入力項目は少ない傾向にあります。
詳細については面談時に伝えることもあり、気軽に登録しましょう。
②担当コンサルタントと面談をする
登録後は、担当のコンサルタントと面談します。
事前に伝える内容を整理しておき、転職の理由やこれまでの経験、希望条件などを伝えられるようにしましょう。
何か不安なことや相談したいことがある場合は、面談の際に伝えるのがおすすめです。
アドバイスがもらえたり、仕事を紹介する際にも考慮してくれるでしょう。
仕事が忙しい人や遠方に住んでいる人は、オンラインや電話、出張面談を行っている転職エージェントに相談するのが良いでしょう。
③求人の紹介を受ける
面談内容を元に、あなたの希望や適性とマッチした求人を紹介してもらいます。
求人の紹介だけではなく、企業の情報や職場の雰囲気といった内容についても教えてもらえるので、気になることがあれば確認しましょう。
ただし、タイミングや経験値、スキル不足によっては求人の紹介が受けられない場合もあります。
他の転職エージェントであれば紹介してもらえる可能性もあるので、諦めずに複数の転職エージェントを活用しましょう。
もし紹介された求人が条件やイメージとマッチしていない場合は、具体的に合わない部分を明確に伝えて断りましょう。
再度新しい求人を紹介してもらえます。
④転職エージェントを通じて希望の求人に応募する
希望の求人があれば、転職エージェントを通じて応募しましょう。
担当のコンサルタントが企業に推薦してくれたり、応募書類の提出や面接日程の調整なども行ってくれたりします。
応募する際の履歴書や職務経歴書は転職エージェントが添削してくれることがあります。
しっかりサポートしてもらいましょう。
⑤面接を受ける
書類審査に通過すれば、面接があります。
面接に向けて面接対策を行いましょう。
転職エージェントによっては、過去の転職成功例を踏まえて予想質問や回答内容をアドバイスしてくれます。
就業条件などの交渉は担当のコンサルタントが代行してくれるため、あらかじめ交渉してほしい内容は伝えておきましょう。
⑥内定承諾、入社日の調整をする
面接を経て内定が出たら、承諾するか転職活動を続けるか決めましょう。
内定を承諾した後は、転職エージェントを通じて入社時期の調整や年収の交渉などを行います。
もし内定後に辞退する場合は、担当のコンサルタントにすみやかに伝えましょう。
内定辞退の連絡をしてくれ、再び転職活動をサポートしてくれます。
円満に退職するための方法や手続きのアドバイスももらえるので、退職で困った場合も採用コンサルタントに相談しましょう。
万が一転職した後で条件に違いがあった場合は、転職エージェントに連絡しましょう。
施工管理に強い転職エージェントを利用する際のよくある質問
ここからは施工管理に強い、建設業界に特化した転職エージェントを利用する際によく生じる質問を紹介していきます。
利用にあたって疑問や気になることがある方は、ぜひ参考にしてみてください。
どうして無料で利用できるのですか？
採用を希望する企業から紹介手数料を成功報酬として受け取っているからです。
転職エージェントのビジネスモデルは、企業が希望する人材の紹介を行い、内定者の入社したタイミングで紹介手数料が発生する仕組みです。
したがって、求職者は料金を支払わず、安心して無料で活用できます。
非公開求人とは何ですか？
一般に公開されておらず、転職エージェントを通じてしか紹介されない求人です。
企業の事情により公開が難しい求人は、転職エージェントに登録した人のみ紹介されます。 非
公開求人になる理由は主に以下の2点です。
・新規事業立ち上げなど、他社に経営の戦略を知られたくない
・人気の企業や好条件の求人は応募が殺到するため、効率良く採用活動をしたい
転職エージェント独自の非公開求人が存在することもあります。 非公開求人は待遇が良くて競争率が低いので、狙い目の求人でしょう。
すぐに転職するつもりでなくても利用できますか？
相談だけの利用も可能です。
企業の事情によって公開されない求人が中心であり、転職エージェントの登録者に対してだけ紹介が可能です。
また、求人の紹介や転職活動のサポートのほかにも、情報提供や自身のキャリア、スキルの市場価値の確認、今後のキャリアの相談など対応内容は多岐にわたります。
転職するかどうか迷っている人や、いずれ転職したいと思っている人、悩みのある人はぜひ活用してみましょう。
建設業界に特化したコンサルタントから、あなたに合わせたアドバイスがもらえることでしょう。
登録条件や制限はありますか？
転職を希望する人であれば誰でも登録が可能です。
建設業界は人手不足であるため、幅広い年齢層に向けた求人があります。
未経験若手向けのポテンシャル採用や、ベテラン向けに技術継承のための採用をするなど、企業からのニーズとマッチしていると判断された場合は転職サポートが受けられます。
ただし、求人によっては資格取得が必要なものもあります。
また、平成26年度に国土交通省が発表した「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」により、女性の働きやすい環境改善が進んでいる企業もあります。
積極的にサポートしてくれる転職エージェントも増加しています。
まだまだ男性向けの求人が多い傾向ではありますが、女性の転職活動には転職エージェントを活用することをおすすめします。
在職中でも利用できるのでしょうか？
働きながらの利用も可能です。
平日の日中は働いて忙しい人でも、都合に合わせて面談のタイミングを調整してもらえます。
遠方に住んでいる場合は、出張面談を活用したり、オンラインや電話での面談を実施している転職エージェントを活用してみましょう。
予定に合わせた面談を設定してもらえたり、応募や面接日のスケジューリングなどをしてもらえたりします。
むしろ在職中の転職活動には、転職エージェントの利用がおすすめです。
在職中の転職活動は、給料をもらいながら効率的に仕事を探せるメリットがあるので、ぜひ転職エージェントを活用して退職前に転職先を決めておきましょう。
理想的な施工管理転職の転職を行うために
この記事では、転職エージェントに施工管理ばかり薦められる理由と施工管理の求人が多い理由、施工管理の転職のタイミングを紹介しました。
また施工管理を目指す方におすすめの転職エージェントと、活用方法についても解説しました。
今回紹介した内容を踏まえて、自分に合った転職先を選んでくださいね。