看護師の夜勤専従は日中の時間を自由に使えるのに高収入というメリットがある一方で、体力的な辛さがあるというデメリットもあります。そこで夜勤専従のメリットとデメリットを踏まえたうえでどのような方におすすめなのかや、夜勤専従の求人を扱っているサイトについても紹介します。日勤だけど夜勤専従看護師になりたい、子供との時間を作りたいから気になるという方にはぜひこの記事を読んでみてください。
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目次
夜勤専従看護師とは?
夜勤専従看護師とは、夜勤帯のみに勤務し日勤での勤務を行わない看護師のことで、少ない勤務回数で十分な収入を得られます。
仕事内容
仕事内容は一般的な夜勤と同じで、病棟の巡回・無断外出や徘徊のチェック、ナースコール・緊急入院対応、トイレ介助・オムツ交換、配薬や点滴の交換、カルテの整理や看護記録の記載などの事務処理などがあります。
勤務回数
夜勤専従の場合、日勤よりも1回あたりの勤務時間が長くなるため、1回あたりの業務負担は多くなるものの、夜間手当が上乗せされることもあり、週に2,3回、月に9,10回という日勤よりも少ない勤務頻度で、十分な収入を得ることができます。
勤務時間
日本看護協会では月の勤務時間を144時間までにすることが推奨されており、2交代体制で1回16時間程度、3交代体制で1回8時間程度の勤務時間となることが多いようですが、病院によって異なるというのが実情です。
給与
給与は勤務先や勤務回数によっても異なりますが、基本給に夜勤手当などを加えた月収は30~40万円前後、ボーナスなども加えた年収は500~600万円前後という方が多いようです。
夜勤専従看護師として働くメリット
勤務日数に対して高収入
夜勤の場合、夜中の勤務で体力的にきつかったり、一回あたりの勤務時間が長かったりなどがありますが、夜勤手当をもらうことができるため、高収入が期待できます。
夜勤1回あたりの手当の平均額
三交代制準夜勤 | 4,000円程度 |
三交代制深夜勤 | 5,000円程度 |
二交代制夜勤 | 11,000円程度 |
夜勤手当の額は目安があるものの、勤務先独自の価格設定となっているため、夜勤手当が高いところを選べば、より高収入が期待できます。週に2,3回、月9,10回程度の勤務頻度で年収500~600万円程度を見込めますよ。
日中の時間を活用できる
夜勤専従は夜勤のみとなるため、日中の時間を自由に使うことができます。そのため旅行などの趣味や習い事などのプライベートを充実させたり、お子さんがいる方は、お子さんの行事に参加したりすることができます。有給を使わずに日中の時間を使えるのは魅力的ですよね。
連休を取りやすい
日勤の場合は週休2日制というところが多いですが、夜勤専従の場合は週に2,3回程度の勤務が多く、シフトによっては3連休や4連休を作ることもできるため、旅行に毎月行く方もいるようです。
日勤時よりも業務が楽
もちろん夜間の緊急対応や病棟の巡回業務などもありますが、日勤の時に行う入浴介助や、委員会の参加など看護以外の業務を行うことが少ないため、日勤よりも業務が楽なことが多いです。また勤務を共にする人が少なく、人間関係が楽という意見もあるようです。看護業務に専念したいという方には良いポイントですね。
夜勤専従看護師として働くデメリット
体調を崩しやすい
昼夜逆転の生活となり、かつ1回あたりの勤務時間も長いため、体力が無い方は特に大変なんだとか。生活リズムを一定にすることで体調管理を行っている方も居るようですが、やはり体調を崩しやすくなるため、睡眠時間をきちんと確保するなど注意が必要です。
患者さんや職員とコミュニケーションが取りづらい
週に2,3回程度の勤務となるので、患者さんや他の職員と会うこと少なく、情報共有などがしづらいというデメリットがあります。そのため他の職員とこまめに連絡を取ったり、日中の患者さんの様子を伺うなど、自ら積極的に情報収集をを行って対策している方が多いようです。
常勤の求人が少ない
夜勤は、常勤の穴埋めとして非常勤で補う病院が多いことや、手当などが多く人件費がかかることなどから、常勤での求人数が少なく、転職をしたくても希望通りの求人が見つからないということが多いです。
夜勤専従看護師がおすすめな人
・高収入希望の人
・休日や連休が多く欲しい人
・日中の時間を趣味や習い事などに充てたい人
勤務頻度に対しての給料の高さや、休日の取りやすさが最大のメリットとなるので、以上のような方は夜勤専従看護師がおすすめです。また生活リズムが夜型の方も、比較的働きやすいと言えます。一方体調を崩しやすかったり体力に自信が無い方はあまりおすすめできません。
夜勤専従看護師の求人が多いサイト6選
看護roo!
看護roo!は、首都圏・関西・東海地方の求人に強いと言われている看護師専門の転職サービスです。電話で自分の希望を伝えることで、希望に合う求人を複数紹介してもらうことができます。求人の良い所ばかりでなく、短所や実際に働いている人の声などの病院内部の情報も提供してもらうことができます。対応がスピーディーなので、短期間での転職活動が可能になります。
基本情報
運営会社 | 株式会社クイック |
求人数 | 44,963件 |
対応地域 | 東京、その他 |
転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
公式サイト | 看護roo! |
メリット・デメリット
首都圏・関西・東海地方の求人に強い 転職後の満足度が高い求人紹介 対応が丁寧かつスピーディー
派遣求人の取り扱い無し
対面のヒアリングが長いと感じることも
利用時のポイント・活用術
地方の転職サポートを受けたい方は全国に拠点を持つマイナビ看護師を併用する
レバウェル看護
レバウェル看護は、看護師専門の転職サービスです。サイトに掲載されている看護師求人の数は10万件以上あり、自分の希望に合った求人が見つかりやすいということが特長です。また、求人紹介だけでなく、職場環境についての情報提供や面接対策などのサポートも受けることができます。アドバイザーとLINEで連絡が取れるため、スキマ時間で転職活動を進めることができます。
基本情報
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
求人数 | 142,561件 |
対応地域 | 東京、その他 |
転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
公式サイト | レバウェル看護 |
メリット・デメリット
求人数が多い
実際に働いている人の声が聞ける
職場訪問で良いところも大変なところも情報提供
面接対策などのサポート
アドバイザーへLINEで連絡できるためスキマ時間に転職活動ができる
求人の少ない地域がある
利用時のポイント・活用術
全国に拠点を持つマイナビ看護師を併用する
ナース人材バンク
ナース人材バンクは、年間10万人以上もの看護師の方に利用されている国内最大級の看護師転職サービスです。北海道から沖縄、離島まで全国の求人を網羅しているため、地方での転職を考えている方にもピッタリです。業界の知識の豊富なキャリアパートナーが、求人情報だけでなく職場の内情まで詳しく情報提供してくれます。
基本情報
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
求人数 | 記載無し |
対応地域 | 全国 |
転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
公式サイト | ナース人材バンク |
メリット・デメリット
業界最多の求人数
地域担当性で希望エリアの求人に詳しい
病院以外の求人も多数保有
看護師専門であるため的確なアドバイスをもらえる
LINEでのやり取りが可能
担当者の質にばらつきあり
希望外の求人を紹介されることも
利用時のポイント・活用術
担当者が合わないと感じたら変更する
複数の看護師転職サービスを併用して情報を収集する
マイナビ看護師
マイナビ看護師は、看護師専門の求人・転職サイトです。全国に拠点があり、キャリアアドバイザーが病院・施設・クリニック・介護施設・訪問看護ステーション、企業に足を運んで求人情報を確認しています。求人紹介だけでなく、職場の環境なども情報提供してくれるため、事前に把握することができます。対面での面談を重視してしっかりとヒアリングしてくれるため、ミスマッチが少ないようです。地方での転職を検討している方にもおすすめです。
基本情報
運営会社 | 株式会社マイナビ |
求人数 | 47,662件 |
対応地域 | 全国 |
転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
公式サイト | マイナビ看護師 |
メリット・デメリット
独占求人や非公開求人を多数保有
地方求人や病院以外の職場での求人が豊富
大学病院からの信頼も厚いため求人が充実
面接対策や書類添削などのサポート
対面での面談を重視して紹介(ミスマッチが少ない)
情報が古い、間違っている可能性がある
転職時期を明確に伝えないとサポートが薄くなることも
利用時のポイント・活用術
応募前に担当者に条件面などを細かく確認する
ナースではたらこ
ナースではたらこは専任のキャリアアドバイザーが求人探しから面接対策、退職時のフォローまで手厚くサポートしてくれます。看護師対応満足度では第1位となり、どのような転職理由でも丁寧にサポートしてくれます。
基本情報
運営会社 | ディップ株式会社 |
求人数 | 94,831件 |
対応地域 | 全国 |
転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
公式サイト | ナースではたらこ |
メリット・デメリット
看護師対応満足度第1位
丁寧でスピーディーな対応
サポート力・交渉力が共に高い
アドバイザーによってサポートにムラあり
求人の量がそこまで多くない
利用時のポイント・活用術
求人数が多いレバウェル看護などを併用する
ナースパワー
ナースパワーは全国19拠点で求人をサポートしている創立38周年の看護師特化型転職エージェントです。求人先が支払う紹介料金が業界一安いため採用される確率が高くなります。他のサイトと比べて正看護師・准看護師の求人ではなく派遣やパート、応援ナースの求人が豊富なのでその雇用形態で働きたい人におすすめです。
基本情報
運営会社 | 株式会社ナースパワー人材センター |
求人数 | 49,200件 |
対応地域 | 全国 |
転職サイトのタイプ | 看護師特化型転職エージェント |
公式サイト | ナースパワー |
メリット・デメリット
看護師の転職に関連した説明会や相談会が開催されている
求人先が支払う紹介料金が安いので採用されやすい
91.3%が採用されている
単発求人、応援ナース求人がある
常勤の求人が少ない
キャリアアドバイザーの質に差がある
転職後のサポートがない
利用時のポイント・活用術
求人の質の高さ、求人量が欲しい方は看護師roo!と併用する
夜勤専従看護師の求人を見る際のポイント
手当・給与条件
夜勤の場合は必ず夜勤手当が支給されますが、その額は勤務地や働き方によって変わってきます。また夜勤手当が低くてもボーナスは高いなどのケースもあるようなので、手当や給与条件は必ず見て、納得できる条件であるかどうか確認しましょう。
夜勤時間・回数
未経験・ブランクがあった方や、体力に自身の無い方など、自身のライフスタイルにあった勤務時間・回数になっているかや、希望する収入が得られる分働けるかどうかなどをきちんと確認しておきましょう。時間・回数だけでなく、夜勤明けが休みになっているか、残業はあるかなど、シフトの作り方も確認しておくと安心です。
夜勤体制・設備状況
夜勤は体力的な辛さがある中で、少人数で患者の対応をする必要があります。そのため看護師の数が少ないと一人が受け持つ負担が大きくなってしまうため、夜勤時の人員配置に余裕があるかや、休憩・仮眠する時間はあるかなど夜勤体制を確認することも重要です。また仮眠をするためのベッドを導入していたり、託児所があったりする病院もあるので、必要に応じて病院の設備状況もぜひ確認しましょう。
救急搬送数
緊急搬送件数を見ることで、その病院がどれほど緊急医療に対応しているかが分かるため、忙しさの見当をつけることができます。忙しい病院は夜勤手当が高いこともありますが、自分にあった雰囲気であるかどうかを見極める参考にしましょう。
勉強会・委員会への参加有無
夜勤専従看護師に対しても、昼間に行われる勉強会や委員会への参加を強制していたり、強制されないと説明されていても、実際に働いてみると強制的に参加させられたりということもあるようです。夜に働いて日中もそういった活動があると体力的に辛さを感じることもあるので、職場の雰囲気を含め事前に確認しておきましょう。
この記事のまとめ
この記事では夜勤専従看護師として働くときのメリットやデメリット・求人の探し方などについて紹介しました。少ない勤務回数で高収入を得られるというメリットがあるものの、生活リズムが安定しないなどのデメリットもあるため、自身にあった最適な働き方を探すのが重要ですね。また夜勤専従看護師は給与体系が少し特殊なため、求人を探すとき確認すべきことを押さえておきましょう。